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新色の“匠の赤”がおしゃれ マツダ「CX-90」のカラーバリエーションは「CX-60」や「CX-8」と何が違う?

ラージ商品群専用色として開発されたアーティザンレッド

 北米マツダが先ごろ発表した新しい3列シートSUV「CX-90」。2023年春の発売を前に、その詳細が徐々に見えてきました。そのうちボディカラーは、北米仕様では全8色をラインナップすることがホームページなどで明らかになっています。

2023年春の発売を前に詳細が明らかになってきたマツダ「CX-90」のカラバリは全8色。おなじみのソウルレッドもなかなかお似合いだ
2023年春の発売を前に詳細が明らかになってきたマツダ「CX-90」のカラバリは全8色。おなじみのソウルレッドもなかなかお似合いだ

 CX-90は、3列シートを備えた最大8名が乗れるクロスオーバーSUVです。「CX-60」から採用が始まったマツダのラージプラットフォーム上に、洗練さと刺激を併せ持つパフォーマンスとスタイリッシュなルックス、さらに、日本発の車種ならではのクラフツマンシップを融合しています。

 刺激的な走りを生み出すパワートレインは、マツダのガソリンエンジン史上最高のパワーとトルクを発生する3.3リッターの直列6気筒ターボエンジンを設定。そのほか、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)も設定されます。

 そんなCX-90に関する詳細情報が、北米マツダが展開する公式ホームページで紹介されています。なかでも気になるのはボディカラー。全8色が設定されていますが、その中に、同じラージプラットフォームを採用する日本仕様のCX-60には設定のないカラーが存在します。

 北米仕様のCX-90に設定されるボディカラーは、以下の通りです。

1)ソウルレッドクリスタルメタリック
2)マシーングレープレミアムメタリック
3)ロジウムホワイトプレミアムメタリック
4)プラチナクォーツメタリック
5)ジェットブラックマイカ
6)ディープクリスタルブルーマイカ
7)ソニックシルバーメタリック
8)アーティザンレッドプレミアムメタリック

 これらのうち、1〜7までのカラーはCX-60にも設定がありますが、8のアーティザンレッドは現状、日本仕様のCX-60には設定がありません。

 アーティザンレッドは、CX-60を皮切りとするラージ商品群にふさわしい上質感を訴求するボディカラーとして開発された新色で、独自の塗装技術“匠塗(TAKUMINURI)”を採用したマツダの特別塗装色の第4弾です。

 匠塗の第1弾である“ソウルレッドプレミアムメタリック”の誕生から10年の節目を迎えるにあたり、匠塗の進化の集大成としてマツダを象徴するカラーのひとつである赤の世界観の広げるという目的から開発されました。

 アーティザンとは匠や職人を現す言葉で、アーティザンレッドは熟練した職人によって創り上げられた赤を表現。熟成したワインを想起させる透明感と成熟した濃厚な深みの両立を目指した高級感あふれる色合いが特徴となっています。

 光が当たるハイライト部は、きめ細かく透明感のある赤が鮮やかに光る一方、基調となるシェード部はしっかりとした深みと濃厚さを演出するハイコントラストなアーティザンレッドは、CX-90の造形の強さと美しさを際立たせます。

●同じ3列シートSUVの「CX-8」とは2色が異なる

 このように、新色のアーティザンレッドなど全8色のボディカラーを設定するCX-90ですが、同じ3列シートSUVである「CX-8」と比べてみると、さらにカラーラインナップに違いがあることがわかります。

 日本のCX-8に設定されるボディカラーは、以下の通りです。

1)ソウルレッドクリスタルメタリック
2)マシーングレープレミアムメタリック
3)ロジウムホワイトプレミアムメタリック
4)プラチナクォーツメタリック
5)ジェットブラックマイカ
6)ディープクリスタルブルーマイカ
7)チタニウムフラッシュマイカ
8)ポリメタルグレーメタリック

 これらのうち、1〜6までのカラーはCX-90にも設定がありますが、7のチタニウムフラッシュマイカと8のポリメタルグレーメタリックは、現在のところCX-90やCX-60といったラージ商品群には設定がありません。

 従来の商品群に属すCX-8と、新しいラージ商品群に属すCX-90やCX-60のポジショニングの違い、そして、デザインの世代や方向性の違いがこうした設定の差を生んでいると思われます。車種の性格やコンセプトに合わせてカラバリを細かく変えてくる辺りは、カラーやデザインに対して一家言持つマツダらしい点といえそうです。

* * *

 現在のところ、日本市場に投入される新しい3列シートSUV「CX-80」に関する情報は明らかになっていませんが、その発売は2023年の秋ごろとウワサされています。CX-80はCX-90のナロー版といわれるため、ボディカラーはCX-90と同じ8色が設定されるものと思われます。

 ちなみに、アーティザンレッドはラージ商品群の専用色として開発された経緯があることから、次回の商品改良でCX-60にもこの“匠の赤”が設定されるのではないでしょうか。

Gallery 【画像】マツダの新しい3列シートSUV「CX-90」のカラーバリエーションを写真で見る(58枚)
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