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「雨の日キャンプ」は新聞紙が必須? テントやタープの張り方は? ベテランキャンパーに聞いてみた

●傘よりも、長靴とレインコート

 雨の日のキャンプでは、どこにいくにも水たまりの中を歩くこととなる。

 靴が濡れるとそれだけで気分が落ちるし、「春はあたたかいし、どうせ濡れるならサンダルで十分」と考える人もいるが冷えて体調を崩す原因となりかねない。家族の分だけ長靴、そして汗による蒸れに備えて換えの靴下も忘れずに用意しよう。

 設営・撤収はもちろん、火器を扱うのは幕の外なので傘よりもレインウェアのほうが両手を使えて作業がはかどる。

 レインウェアはパンツ&ジャケットでもいいが、登山とは違ってテントやタープ内で過ごすことも多いキャンプでは、ポンチョやレインコートのほうが脱ぎ着しやすい。足もとの濡れが気になるなら、長めのレインスカートを選択するのもアリだ。男性が着用してもギャルソンエプロン風で違和感がない。

 また、身体だけでなく荷物もできるだけドライに保ちたい。

 コットでもラックでもいいので荷物置き場を作り、小物や濡れたら困るウエアはバケツや防水ケースにまとめて地面に落ちて濡れないように。とくに寝袋は濡れるとやっかいだ。

 テントの中ならドライだと考えるのは早計で、ただテントをたてただけではテント内を歩くたびにじんわり水がしみて足が濡れる。

 水はけのよい場所を選び、テントより少し小さなグラウンドシートを敷いてテントを設営。テントの中もインナーシートを敷き詰め、その上にコットやマットを置いてから寝袋を広げ、寝袋が濡れる確率を抑えたい。

張り綱を使ってパネルに谷を作る。谷に雨水が集中するのでペグが抜けないよう、別のペグで抑えておこう
張り綱を使ってパネルに谷を作る。谷に雨水が集中するのでペグが抜けないよう、別のペグで抑えておこう

●テントやタープは通り道を作って素早く雨を排出

 幕に雨がたまるとその重みで幕がたわみ、張り綱が抜けることがある。場合によってはタープが崩れることも。

 かといって雨を排出しようと傘などでつつくわけだが、角度が悪いと滝のように流れ落ちた雨が荷物や人に直撃してしまう。雨の日は、幕に雨がたまらないように対策を施すのが大切だ。

 雨の通り道を作る基本テクは次の3つ。

①タープやパネルをサブポールで高く跳ね上げず、できるだけ傾斜を作る
②テントやシェルターの広い面をサブポールで突き上げる。生地がいたまないよう、ポールに突き刺す専用キャップを使うかタオルなどで養生をしよう
③張り綱を増やして谷を作る

 風対策と同じで張り綱とペグ、そしてサブポールの使い方がポイントとなる。どれも単純だが、雨の日は水がたまって地面がゆるみ、ペグが抜けやすくなる。1本の張り綱に対して2本のペグを使ったり、張り綱の途中にロープを結んで二股にするとペグ抜けを低減できるので、抜けやすそうな場所や絶対に抜けると困る張り綱はあらかじめ対策を。

●雨の日でも焚き火はできる?

 たっぷりの熾(お)き火ができていれば、多少の雨であれば焚き火にかかっても立ち消えすることはないが、そこまでにするのが大変だ。雨の日は火口を見つけるのが大変だし、湿度が高くて火起こしに苦労するのだから。

 そもそも幕の下での焚き火は穴空きや火災などの危険がある。どうしても雨の日に焚き火をするなら、幕の外に焚き火台を置き、新聞紙で火口や焚き付けをカバーしながら火が安定するまで耐えるしかない。シトシト雨ならすぐに新聞紙がしっとり濡れてそうそう燃えあがることはなく、しっかり雨をカバーしてくれる。

 また、もしコットンなど難燃素材のタープであれば、タープを熱から守るシートを取り付けることでタープ下で焚き火ができる。シートごとに焚き火からの距離が決められているので、ルールを守って安全を確保しよう。

雨の中で焚き火をするなら、新聞紙は必携だ。タープ下で火口や焚き付けを焚き火台に盛ったら、新聞紙でカバーしながらタープの外へ。新聞紙がしっとりしたら火起こしをはじめる。新聞紙が乾いたままでは雨をカバーする前に燃えるので、先に濡らしておいてもいい
雨の中で焚き火をするなら、新聞紙は必携だ。タープ下で火口や焚き付けを焚き火台に盛ったら、新聞紙でカバーしながらタープの外へ。新聞紙がしっとりしたら火起こしをはじめる。新聞紙が乾いたままでは雨をカバーする前に燃えるので、先に濡らしておいてもいい

●雨上がりはステキなご褒美が待っている

 週末キャンプがずっと土砂降り予報なら無理に出かける必要はない。あきらめてキャンプ場にキャンセルの連絡をするほうがいい。

 ただ、雨上がりには虹が出ることもあるし、テントや草花についた水滴がキラキラ光るなど雨上がりならではのステキな光景と出会えるものだ。必ずしも雨キャンプ=過酷なものではないので、天気予報を見ながら無理せず雨を楽しもう。

Gallery 【画像】せっかくのキャンプが雨で残念…とならないためのテクニックとは?(13枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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