BMW新型「5シリーズ」世界初公開 7年ぶりにフルモデルチェンジされた8代目セダンはEV「i5」も同時に用意
全長は5060mmとついに5m超え
独BMWは2023年5月24日、欧州にて「5シリーズ セダン」をフルモデルチェンジ、世界初公開しました。欧州市場では同年10月に市場投入される予定です。
5シリーズは、1972年の初代発売以来、7世代・半世紀以上親しまれてきたEセグメントのセダン/ステーションワゴンで、3シリーズと7シリーズの間という立ち位置になっています。
5シリーズセダンは1972年の登場から2023年初頭まで、全世界で1000万台以上生産されています。
今回登場した新型5シリーズセダンは8代目(G60型)です。同時に電気自動車(EV)の新型「i5」(M60型)も発表されています。
ボディサイズは全長5060mm×全幅1900mm×全高1515mm、ホイールベースは2995mmと、全長5mを超えています。先代と比較すると全長でプラス97mm、全幅でプラス32mm、全高でプラス36mm、ホイールベースでプラス2995mmと、それぞれ大きくなっているのが特徴です。
エクステリアのデザインは、モダンなツイン・ヘッドライトとシャープなキドニーグリルが目を引きます。キドニーグリルは前方に突き出ており、オプションで光るグリル「アイコニックグロー・ライティング」を用意しています。
サイドビューは2本のキャラクターラインがスポーティな印象となります。またフラッシュマウントのドアハンドルを採用、Cピラーの付け根にはエンボス加工された「5」の数字が見て取れます。さらにオプションで「Mスポーツパッケージ」「Mスポーツパッケージ・プロ」を用意、さらにスポーティなキャラクターにすることができます。
インテリアには、BMWカーブドディスプレイを採用。12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されています。
iDriveは最新のBMWオペレーティングシステム8.5を採用。ホーム画面は運転席側にアイコンが縦に並んだデザインになります。またさまざまなデジタルコンテンツを提供、5シリーズセダンで初めて導入された車載ゲーム機能や、コントロールディスプレイでのビデオストリーミングなども可能となっています。これにより、充電中の待ち時間を車内でも有効にすることができます。
前席には新設計のスポーツシートを標準装備。オプションのコンフォートシートには、幅広い電動調整が用意されています。またBMWブランドとして初めて、「ビーガンインテリア」を標準装備。シートやダッシュボード、ドアパネルやステアリングホイールには本革ではなく、革のような「Veganza」が用いられています。
内燃機関モデルはすべて48Vマイルドハイブリッド技術が用いられ、8速ステップトロニック(8速AT)と組み合わされます。欧州では208馬力のガソリンモデル「520iセダン」、197馬力のディーゼルモデル「520dセダン」および「520d xDriveセダン」が用意され、2024年春には2種類のPHEV「530eセダン」「550e xDriveセダン」も追加される予定です。
欧州、米国以外の市場では、他の4気筒および6気筒のガソリンモデル「530iセダン」「530i xDriveセダン」「540i xDrive」も用意される予定です。
EVの「i5 M60 xDrive」は新型5シリーズセダンの最上位モデルです。フロントアクスルとリアアクスルにモーターを用意、トータル601馬力・820Nmを発生します。0−100km/h加速は3.8秒で、最高速度は230km/h(リミッター)となっています。
また「i5 eDrive40」は後輪駆動モデルで、340馬力・430Nmを発生。0−100km/h加速は6.0秒、最高速度は193km/hというパフォーマンスを発揮します。
バッテリーはそれぞれボディ下部に配置され、81.2kWhのエネルギー量となります。WLTPモードでの航続可能距離はi5 M60 xDriveが455kmから516km、i5 eDrive40が497kmから582kmです。また新機能の「MAX RANGE」機能を使うと、必要に応じてパワーと速度を制限、また快適機能を無効にすることで、走行距離を最大25%延長することができます。
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新型5シリーズセダンの日本での展開は、2023年第3四半期を予定しています。なお同年5月25日には、日本先行販売の「ザ・ファースト・エディション」の先行販売の受付を開始しています。
消費税込みの車両価格は以下のとおりです。
・523i ザ・ファースト・エディション:934万円
・i5 eDrive40 ザ・ファースト・エディション:1098万円