クールでおしゃれ!「折り紙」デザインのオールステンレス包丁を生み出した新潟・燕三条の技術とは?【匠の逸品#06】
斬新なデザインながら使いやすい
しかし、「ORIGAMI」の誕生までには紆余曲折がありました。構想から製品化までに、2年ほどの時間がかかったといいます。

包丁に使うステンレス刃物鋼は、非常に硬く折り曲げるのは困難です。そのうえ、折り紙のように折り目の端をどこかに揃えるとなると至難であり、その無謀さから開発当初は実現不可能といわれていたようです。
そんな難局を救ったのは、同じ燕三条の加工メーカーでした。
藤次郎は、自動車用精密部品などを製造する金型メーカーや、加工業者と共に試行錯誤を繰り返し、ステンレス刃物鋼の細かく丁寧な折り曲げに成功します。
また、自社では包丁全体の熱処理に対応できなかったことから、特殊熱処理メーカーに協力を仰ぎ実現させました。
「ORIGAMI」の開発は、まさに燕三条の協力関係があってこそなし得たといえます。
その完成度は高く、2012年には、国際的デザイン賞「iFデザイン賞」において、プロダクトデザイン賞を受賞しました。「iFデザイン賞」は優れたデザインの証として認知され、デザイン界におけるオスカー賞ともいわれています。
それでは、実際のユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。
「ORIGAMI」は抽象的に研ぎ澄ましたデザインなので、使い勝手に疑問を感じる人がいるかもしれません。利用者からは、そうした第一印象とのギャップを喜ぶ声が多いようです。
たとえば、「見た目の斬新さやシンプルさと違い、ハンドルが握りやすく思ったよりも使いやすい」という意見がみられます。
また、「簡単な調理でもナイフを握るのが楽しい」と感想をもつ人もいるようです。
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「ORIGAMI」は、メイドインジャパンの精神が感じられる包丁です。同じデザインの専用シャープナーも組み合わせて使うと、キッチンの体験が変わるかもしれません。
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