名湯特有の「ツンとした独特な匂い」を感じられてイイ! “100%源泉かけ流し”で硫黄臭と濁り湯を存分に堪能できる「温泉地」3選
歴史ある湯治場から広大な源泉地まで、硫黄の香りに包まれる名湯の数々
日本全国には数多くの温泉地が存在しますが、そのなかでも硫黄泉は「温泉らしさ」を最も強く実感できる泉質のひとつとして知られています。
「卵が腐ったような」とも表現される独特の香りは、温泉に含まれる硫黄成分や硫化水素ガスによるものであり、その刺激の強さと効能の高さから、古くより治療や静養の場として活用されてきました。
硫黄泉は空気に触れることで白濁したり、エメラルドグリーンに変化したりする視覚的な特徴を持ち、五感を通じて温泉の恩恵を感じることが可能です。
今回は、硫黄の香りと濁り湯を存分に堪能できる3か所の温泉地を取り上げます。
●長野県「野沢温泉」
まず紹介するのは、長野県に位置する「野沢温泉」です。
野沢温泉は、奈良時代に僧の行基によって発見されたといわれる歴史ある温泉地で、村内には「外湯」と呼ばれる13か所の共同浴場が点在しています。
これらの外湯は「湯仲間」という制度によって村の人々が管理・運営しており、天然温泉100%のかけ流しという贅沢な環境が維持されています。

野沢温泉の象徴である「大湯」は、江戸時代からの湯屋建築を今に残すシンボル的な存在であり、泉質は単純硫黄泉です。
弱アルカリ性の湯は神経痛やリウマチ、糖尿病、皮膚炎などに効果が期待でき、筋肉の緊張をほぐす働きがあるとされています。
また、源泉のひとつである「真湯」は、日によって湯の色が乳白色やエメラルドグリーンに変化することから五色の湯とも呼ばれ、特に湯の花が多いことで知られています。
野沢温泉の源泉温度は非常に高く、多くの外湯が90度前後の源泉を引いているため、入浴時は熱い湯を体験することが可能です。
●栃木県「那須湯本温泉」
続いて紹介するのは、栃木県にある「那須湯本温泉」です。
那須高原の中心に位置するこの温泉地は、那須温泉郷のなかで最も古い歴史を持ち、第34代舒明天皇の時代である630年ごろに開湯されたと伝えられています。
また、那須山麓に住んでいた狩野三郎行広という人物が、射損じた白鹿が温泉で傷を癒しているのを発見したという「鹿の湯」の伝説が残っており、この地には現在も「鹿の湯」という名前の共同浴場が営業を続けています。

泉質は酸性の硫黄泉で、皮膚病や婦人病、胃腸病、疲労回復などに効果があるとされており、那須湯本一帯には常に強い硫黄の香りが漂っています。
江戸時代の温泉番付において東方の関脇に格付けされた実績もあり、古くから効能の高さが客観的に評価されてきた名湯です。
さらに、鹿の湯では41度から48度まで温度が細かく分けられた6つの浴槽を順番に巡る独特の入浴法が伝えられており、古き良き湯治場の風情を今に伝えています。
周辺には鹿の湯を源泉に持つ宿泊施設が複数点在しており、100%源泉かけ流しの白濁した湯を堪能することが可能です。
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