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今年の隠れトレンドは「フルゴールド」 なぜロレックスやハイブランドがこぞって金無垢モデルを出す? 金の史上最高値との関係とは!?【W&W 2024#23】

●「資産」「投資対象」に最適なゴールドウォッチ

 なぜ時計ブランド各社は、金価格が市場最高の高値なのに、フルゴールドウォッチを製品化しているのか? 

 その理由は金地金と同様にゴールドウォッチを、高くても「資産として」また「投資対象として」購入する人が世界中で増えているからだ。

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ クロノグラフ 5520V/210R-B966 42.5 MM ピンクゴールド」(希望小売価格:1135万2000円)
ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ クロノグラフ 5520V/210R-B966 42.5 MM ピンクゴールド」(希望小売価格:1135万2000円)

 2000年以降、金価格が上昇を続けているのには、いくつかの理由がある。

 ひとつはスマートフォンやパソコンなど工業分野で使う金の需要が増えていること。

 そして最大の理由は、投資対象として魅力的だからだ。「不変資産」と言われるように、金はそのものに価値がある。

 だから株式や債権と違い資産価値がゼロになるリスクがない。

 また、コロナ禍による金融緩和による低金利と、ロシア・ウクライナ戦争やパレスチナ・イスラエル紛争など国際情勢の緊迫で、株式や債権と比較して金がこれまで以上に投資対象として魅力的なものになった。

 こうした理由で株式や債権を買っていた世界中の投資家たちが投資目的でこぞって金を購入しているからだ。

 フルゴールドウォッチの新作が続々と登場するのも、この「金が資産として買われている」「投資対象になっている」金市場の動向を反映したものだろう。

 保管が難しい金地金(インゴット)と違い、時計ならばいつでも身に着けてどこにでも持ち運ぶことができる。

 また、ゴールドケースの時計をお持ちの方なら日々実感されているだろうが、ゴールド素材には他の素材にはない絶対的な魅力、ステイタス性がある。

 なかでも彫刻加工を施したゴールドケースの時計には、他の素材では望めない高貴な風格があるもの。

 ゴールドウォッチが気になる方はぜひ一度、時計店の店頭でその魅力を感じてみては。

Gallery 【画像】ロレックス、チューダー、ヴァシュロン・コンスタンタンの金無垢モデルを画像で見る(33枚)
渋谷ヤスヒト
渋谷ヤスヒト
時計&モノジャーナリスト、編集者
1962年生まれ。文芸編集者を経て、モノ情報誌や時計専門誌の副編集長を務めた後、時計ジャーナリストとして独立。現在はライター、フリー編集者として多方面で活動。特筆すべきは1995年から一度も欠かすことなく続けているスイスの時計フェアや世界各国のブランド取材。30年以上のキャリアに裏打ちされた業界VIPとの信頼関係を活かし、業界全体を俯瞰した独自の記事を執筆する。また時計に留まらず、モノ情報誌の編集者時代のネットワークと知識でIT機器、自動車、家電、食品など、「モノ作り」の現場を幅広く網羅。完成品から下請け企業まで一貫して追いかけ、「人が本当に幸福になれるモノとは何か」を探求し発信中。

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