新幹線やバス、飛行機の座席のリクライニング「声かけ」は必要!? 賛否両論集まるSNSでの声は? 各社の対応も調べてみた
●リクライニング時に声がけする?しない?
新幹線や飛行機、高速バスなどに乗り、座席の背もたれを後ろに倒すという人は多くいます。
しかしこのとき、隣や後ろの人に「一声かける」か、反対に「かける必要ない」かで賛否両論が叫ばれています。
ひと昔前は、「倒していいですか?」と、後ろや隣の人への配慮から自然と声かけが行われていました。
しかし、昨今はなにかとトラブルになることもあり、人に声をかけること自体に気を使わざるを得ないようです。

たとえば、前席の人が、自分へ声をかけることなく背もたれを大きく倒したとき、少し不快に思いながらも仕方ないと思うことがあります。
しかし、倒し方がゆっくりで、こちらに気を使っていることがうかがえるなら不快ではない、といった面もあります。
その反面、相手を気遣うのをストレスに感じ、人がいないときに背もたれを倒したり、あるいは、リクライニングはしないという人もいるようです。
また、最近では、煩わしさから、はじめから座席がリクライニングしてあればいいのに、といった意見も出るようになりました。
実際に、長距離や夜間を走る高速バスの場合は、席を倒したいというニーズは大きくなります。
そのため、事業者側の取り組みとして、出発前から座席を倒しておいたり、適当なタイミングでドライバーがフルリクライニングするよう促したりするケースもあるようです。
●声かけはマナーなのか?
リクライニング時の声かけについては、SNSでもさまざまな意見があがっています。
その多くは、快適な時間を持ちたいという声です。しかし、そのためには「声かけは必要」という派と、反対に「声かけは必要ない」派がみられ、大きくふたつに意見が分かれているようです。
「声かけ必要派」の理由としては、「相手への配慮が大切だから」という点が挙げられます。
「お伺いをたてるというのではなく、急に背もたれを倒して飲み物などがこぼれたりしないように配慮する」という声のほか、挨拶することで避けられるトラブルがあるといった意見がみられます。
また、配慮をマナーととらえる意見もあり、「前に座ってる人が一言も断らずにリクライニングした」などと憤る人もいます。
バス車内などでは、パンフレットで声かけが推奨されていることがありますが、そうした場でこそ協力すべきという声もあります。「お願い・ご案内を読まない人が多い。運転手さんも言ってるのに」と嘆く声もみられます。
一方、「声かけ必要なし派」の理由はどのようなものでしょうか。
配慮は無用という意味ではありませんが、リクライニングできるという座席である以上、当然のサービスを使うのだから、声かけをわざわざマナーとするのは無意味だととらえるようです。
「電車の装備を使うだけだから、倒していいですかとは言わない」という意見が多いほか、声かけは無用とするからこそ、倒していいかと聞かれることで自分の時間が取られることを嫌がる人もみられます。
さらに、マナーかどうか以前に、「後ろの人に注意してゆっくり倒せば声をかける必要はない」と考える人もいるようです。
このように、「声かけ必要派」「声かけ必要なし派」は声かけをマナーとみなすかどうかで分かれているようですが、それとは別に、リクライニングするタイミングや角度は配慮するべきという意見もみられます。
たとえば、バスの中で最大に背もたれを倒すと、後席は荷物を置きづらくなります。そのため、「バスが出発するまではリクライニングしないで」と訴える声がみられます。
それでは、声かけ問題について、事業者側はどのような姿勢なのでしょうか。
たとえば、高速バスの場合、京王電鉄バスではバス予約サイトで次のように周知しています。
「座席を倒される場合は、後ろの方に一声おかけいただけますようお願いいたします」
一方、新幹線では、JR西日本の担当者は次のように話します。
「弊社では、座席をリクライニングさせるために必要とする空間は、前後のお座席双方でご共有いただく空間であるとして、お客様同士で譲り合っていただいてのご利用をお願いしております」
リクライニング時に声をかけるのか、後ろに乗客がいる場合どこまで倒せるか、といった決まりは特に設定していないといいます。
そのため、どのようにリクライニングするのかは乗客同士に任されることになります。
座席を倒す時の声がけは、事業者により推奨されることはあっても、ルールにはなっていないようです。
また、じつは声をかける、かけないということも、その時、その場の状況や気分でしたりしなかったりするものです。
声かけの正しさを気にするよりも、自分も周りの人も心地よくいられるよう意識することが問われているのかもしれません。
※ ※ ※
現在、高速バスでは、バス車両の保安基準外となるものの、背もたれを大きく倒したり、フルフラットにしたりできる座席を導入しています。国交省でも、利用実態に合わせてこうした座席の安全対策を検討し始めました。
今後さらに「座席のリクライニング化」が進むのであれば、声かけ問題がどのように変化するのか注目されます。
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