秋はのんびり鉄道旅 JRでどこでも行ける「秋の乗り放題パス」発売中 “青春18きっぷ”とはどう違う?
本州から北海道へは格安の「北海道新幹線オプション券」も用意
東京駅〜菊川駅、東京駅〜那須塩原駅、東京駅〜浦佐駅はいずれも所要時間が4時間から5時間程度で、「鈍行列車での旅を楽しむ」という旅のスタイルであれば、ちょうどいい時間と言えるでしょう。
体力と気力があれば、もう少しの距離、たとえば浜松駅や名古屋駅、福島駅、長岡駅あたりまで初日に移動し、翌日近隣を巡り、最終日は初日と逆のルートで戻るといったプランも可能です。

では、“できるだけ遠くにでかけてみたい”“ふだんとは違う列車の旅を楽しみたい”という旅のスタイルではどうでしょうか。
たとえば大阪駅を早朝にスタートとすれば、夕方には高知県の高知駅(土讃線)、夜には福岡県の博多駅(鹿児島本線)まで到達できます。翌日に四国や九州のローカル線を巡り、有効期限最終日の3日目に大阪に戻ってくることも、ダイヤの上では可能なのです。
ただし東京駅から北海道にわたる場合は、大きな障害が立ちはだかります。
青森県と北海道を結ぶ青函トンネルにはかつて快速「海峡」が運行されていた時期もありましたが、現在の旅客列車は北海道新幹線の「はやぶさ」「はやて」のみとなっており、これらの列車は秋の乗り放題パスでは利用できません。
そうしたニーズに向け設定されているのが「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」です。
価格はおとな2490円、こども1240円で、北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅〜木古内駅」の普通車空席と道南いさりび鉄道線「木古内駅〜五稜郭駅」間の普通列車を連続して乗車する場合に限り、片道1回利用できます。
新青森駅から新函館北斗駅まで北海道新幹線で移動する場合、特急券も含め8000円近くかかることを考えると、大幅なディスカウントだと言えるでしょう。
ただし、北海道新幹線の運行本数、さらに北海道内での普通列車のみでの移動を考えると、東京駅発の3日間で北海道の往復を組み込むのはあまり現実的とは言えません。
東京駅発で北海道までの列車旅行を楽しむのであれば、初日に青森あたりまで移動、2日目に北海道に渡り、最終日の終着駅を新千歳空港駅として、飛行機を使い戻ってくるといったプランがちょうどいいではないでしょうか。
新千歳空港から成田空港までLCC(格安航空会社)を使えば、運賃は7000〜9000円程度に抑えることも可能です。乗り放題パス、新幹線オプション券、成田空港から都内までの移動費を含め、総額2万円程度で旅を楽しむことができるはずです。
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