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“タイパ”重視のビジネスマンには必須!? 新幹線の中でデスクワーク 電話もWEB会議も座席でできる「トレインデスク」って何? 実際に使ってみた

トンネルも多い上越新幹線のネット接続環境でリモート仕事はできる?

 さて、こうしたリモートワークでやはり気になるのは、ネット接続環境です。

座席は通常の新幹線普通席と変わらないが、シートポケットには、このような利用上の注意、お願いを記した「TRAIN DESK」のリーフレットが用意される。
座席は通常の新幹線普通席と変わらないが、シートポケットには、このような利用上の注意、お願いを記した「TRAIN DESK」のリーフレットが用意される。

 今回利用した上越新幹線の車両には「フリーWi-Fi」が用意されており、メールアドレスを登録するだけで誰でも使えます。

 このフリーWi-Fiと、筆者のモバイルルーター(楽天モバイル Rakuten WiFi Pocket Platinum)で、速度を比較してみました。

 東北線・赤羽駅付近を通過した新幹線が大宮駅まで向かう地上区間、130km/hの速度制限区間では、フリーWi-Fiがおおむね8〜15Mpbs、モバイルルーターがおおむね5〜20Mbpsと、動画視聴にはやや辛いものの、ネットでの調べ物や添付ファイルを含めたメールの送受信など、一般的なモバイルワークでは不満を感じない速度が出ています。

 これが大宮駅を過ぎ、最高速度が275km/hの区間に入っても、速度の低下はほとんど見られず、作業に支障はありませんでした。

 ところが高崎駅を過ぎ、トンネルが続く区間になると、通信速度は不安定になります。

 フリーWi-Fi、モバイルルーターともに、接続すると一定の速度は出ますが、切断も多く、ウェブ会議やビデオチャットなど、連続した通信を前提としたサービスの利用は難しいと感じられます。

 またトンネル内では騒音もそれなりに大きいため、推奨される“小声”では、ウェブ会議などでの発言は難しいかもしれません。また声を大きくすると、マナー違反に加え、話している内容が筒抜けになり情報漏洩につながるリスクもありそうです。

 実際に車内においても、目で確認する範囲では、明らかにこうした音声が必要なサービスを利用している人は見当たりませんでした。

上越新幹線の車両には「フリーWi-Fi」が用意されており、メールアドレスを登録するだけで誰でも使える
上越新幹線の車両には「フリーWi-Fi」が用意されており、メールアドレスを登録するだけで誰でも使える

※ ※ ※

 筆者の乗った新幹線は、下車駅である燕三条駅に定刻に到着、東京からの所要時間は1時間50分でした。

 通信速度のテストや周囲の状況をチェックしながらの“新幹線ワーク”でしたが、当初の予想以上に集中できて、かなりはかどった印象です。

 やはりその大きな要因は、「座席の回転」が制限され、「グループの利用」がなかったことでしょう。

 通常、こうした移動中のお仕事は、もし近辺に座席を向かい合わせにして陣取る騒がしい観光客のグループがいると、集中を大きく削がれます。

 また仕事を終えた開放感で“居酒屋新幹線”状態になったビジネスパーソンたちと隣り合わせになるのは、仕事をしたい身には悪夢でしかありません。

 しかし単独客の利用がほとんどと思われるトレインデスクでは、そうしたノイズに惑わされることはありません。また折り返しで帰京する新幹線でも利用したトレインデスクでは、ひとりビールやチューハイを静かに飲むビジネスパーソンが見受けられるレベルで、うるささは皆無でした。

 このように、追加料金なしで快適な仕事環境が手に入るトレインデスクは、若干の通信が必要なPC仕事なら十分にこなせることがわかりました。

 移動時間を仕事にあてる以外にも、一人旅で読書を楽しみたい、スマホのアプリにダウンロードした映像作品をオフラインで楽しみたいという“タイパ重視”な人にも、ぜひおすすめしたいと思います。

Gallery 【画像】上越新幹線の中で“リモート会議”も可能!? 「トレインデスク」って何? 写真で見る(14枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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