世界33カ国に聞いた2025年の旅行トレンドは【ナイトツーリズム】 人気の理由は「過ごしやすいから…!?」
●2025年の旅行トレンド「ナイトツーリズム」とは?
2024年12月5日、宿泊施設やレンタカー、フライトなどの予約ができるオンラインプラットフォーム「ブッキング・ドットコム」は、2025年の旅行トレンド予測を発表しました。
今後12〜24ヶ月間以内に出張、もしくはレジャー・観光目的で旅行に出かける予定のある成人を対象におこなわれた本アンケートでは、33の国・地域の計2万7713名の回答者が得られたようです。
これによると、世界の旅行者の3分の2近く(62%、日本の旅行者:42%)が、“ナイトツーリズム”を検討しているとされています。
ナイトツーリズムとは、夜景やイルミネーション、星空観賞やナイトクルーズなど、夜特有の魅力を楽しむことを目的としておこなわれる観光活動です。

特に昨今は、都市や自然の夜の風景を活かした観光プランが増え、地域活性化や新しい旅行体験の提供につながっています。
ちなみに日本国内だけに絞っても、すでにナイトツーリズムに注力している地域は少なくありません。
たとえば香川県の小豆島では2024年7月〜8月にかけて、妖怪美術館で”きもだめし”をテーマにナイトミュージアムを楽しんでもらおうと、「妖怪きもだめしまつり2024」が開催されました。
これは暑さが厳しい夏の観光で、比較的涼しい時間帯となる夜の観光を盛り上げようと企画されたもの。
また、小豆島では2020年に”小豆島ナイトツーリズム協会”が設立されて以降、妖怪をイメージしたメニューを提供するバーをオープンしたりナイトミュージアムを開催したりなど、夜だからこその魅力を発信するイベントを企画しています。
また神奈川県でも、日本最大級1万基のキャンドルが灯るイベント”湘南キャンドルをはじめとした夜間コンテンツの企画提案が進められているようです。
●なぜ「ナイトツーリズム」は人気?要因は気候変動にあり
では、いったいなぜナイトツーリズムへの関心が高まっているのでしょうか。その要因は主に2つ挙げられるといいます。
まずひとつ目の要因は、科学技術の発展によって宇宙旅行が実現可能な未来へ近づいたこと。前述のアンケートでは、夜に楽しめるアクティビティの中でも特に人気が高いのは天体観測体験で、その割合は世界:72%、日本:67%とされています。
さらに、星空ガイド(世界:59%、日本:54%)、一生に一度の天文現象との出会い(世界:59%、日本:39%)、星座を観測するコンステレーション・トラッキング(世界:57%、日本:43%)と続きます。
宇宙旅行という人類の大きな夢の実現が近づく中で、宇宙と簡単につながることができる天体観測や星空ガイドが人気を集めているというわけです。

そしてブッキング・ドットコムは、2つ目の要因として気候変動への懸念も影響しているとの見解を示しています。
同アンケートによると、世界の旅行者の54%(日本:38%)が日中の暑さを避けるため、夜間の活動を増やすことを検討しているとのこと。また、42%(日本:56%)の旅行者が涼しい避暑地での休暇を好むようになりました。
さらに、「日光を浴びる時間を減らす」と答えた旅行者は、世界で61%(日本:37%)。加えて世界の57%(日本:36%)の旅行者が「日差しが弱い夕方や早朝にアクティビティを計画する」と回答しているなど、暑さを避けて過ごしたいと考えるユーザーが増えていることがわかります。
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ちなみにSNSでは、「夜は涼しいから昼間の観光より快適」「夜ならではの静けさがあっていい」など、実際にナイトツーリズムを体験したユーザーの声が数多く見られました。今回のトレンド予測のように、今後はさらに多くの夜間コンテンツが増えていくことが予想されそうです。
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