人気カフェとインテリアショップがコラボ! “音楽のある生活”を実現したインテリアの数々はなぜ作られた? プロダクトの魅力に迫る
●ジャンルを超えてインテリアを作った理由とは?
1999年、渋谷にオープンしカフェで美味しい料理やお酒の提供、北欧アンティーク系インテリアとDJブースを設置するなど、斬新なアイデアで心地よい音楽と空間を提案したことで、2000年代初頭からの一大カフェブームを牽引している最重要カフェ、東京都渋谷区にある「Cafe Apres-midi(カフェ・アプレミディ)」。
そして、目黒にある「ACME Furniture(アクメ ファニチャー)」は、「JOURNAL STANDARD(ジャーナル スタンダード)」や「EDIFICE(エディフィス)」などのファッション系セレクトショップを運営するBAYCREW’S GROUP(ベイクルーズ グループ)のひとつで、創業42年、アメリカン・ヴィンテージから得たインスピレーションをベースに、ソファやチェアなどのオリジナルプロダクトが人気のインテリアショップです。
カフェとインテリアショップ、そんなふたつのブランドがジャンルを超えて、初のコラボレーションをしたインテリアプロダクツをリリースしました。
今回は、「Cafe Apres-midi」の店主で、選曲家としても活動している橋本徹さん、そしてこのコラボレーション企画を担当した「ACME Furniture」目黒通り店 サブマネージャー小瀬悠介さんのおふたりに、本コラボレーション企画の経緯や商品開発についてなど、いろいろとお話をお聞きしながら、その魅力に迫ってみます。

「コラボレーションって、お互いの顧客さん、お互いを好きな方たちが納得いくものじゃないとやる意味がないと思うんです」(橋本)
本コラボレーションでは、「Cafe Apres-midi」の基本である音楽のある心地よい空間にフォーカスし、“音楽のある生活”がテーマ。
アナログレコードの収納家具や鑑賞時にあったらいいインテリア小物という発想から、居心地のいい素敵な日常を目指して、実用性とデザイン性のバランスの良さを考えた6点のインテリアプロダクツと、トートバッグやマグカップなどの3点の小物アイテムを共同開発、展開しています。
本コラボレーションのキッカケは、もともと「ACME Furniture 目黒通り店」担当の小瀬さんが19歳のときに「Cafe Apres-midi」のお客さんだったこと。
当時、そこで流れていた音楽やインテリアを気に入り、インテリア業界に興味を持ったそう。そういう流れもあり2024年春に小瀬さんから橋本さんに、「Cafe Apres-midi」と「ACME Furniture」とのコラボレーション企画の提案をしたのがはじまりだと橋本さんは話します。
プロダクツの製作に関しては、橋本さん自身が現実生活でアナログレコードがレコード棚に収まりきらず床にあふれている状態が日常的で、「要は、いい音楽やいいレコードに囲まれているのに、必ずしもいい生活、いい人生ではないという反省があったんです」と橋本さん。
そこから「“どんなものがあったら、より心地よい音楽のある生活になるのか?”という思いから、アイテムを発想していきました」とアイテムのアイデアの原点について教えていただきました。

ちなみに、プロダクツ自体は企画開始の春から半年ほどでローンチに至ったそう。このスピードローンチに関しては、「僕らの中では最初からイメージが見えていたのと、もともと「Cafe Apres-midi」の世界観と「ACME Furniture」のオリジナルブランド『BROOKS』シリーズとの世界観が共振する部分が大きかったから」と橋本さん。デザインなどの話がトントン拍子に進んだとのこと。2024年11月が「Cafe Apres-midi」25周年のタイミングなので、「そこに合わせたかった」とも。
一方、小瀬さんによれば、「最初に弊社デザイナーの樋口(裕也)に相談して、ある程度見えた段階で橋本さんに提案したのと、既存のオリジナルブランドの流れで開発したことで生産期間も短くできました。もちろん細かいディテールはつめましたが、デザインのイメージ共有は最初からできていましたね」と言います。
たしかに、まるでもともと「Cafe Apres-midi」にあったかのようなデザインのインテリアアイテムの数々。
「でも、BROOKS SMALL LP CABINETがこんなに売れるとは、さすが「ACME Furniture」のお客さんだと思いましたね」と、橋本さんはローンチ後の感想を述べました。
橋本さん的なおすすめアイテムは、レコード用のボックスBROOKS LP BOXだそう。「曲線の柔らかさ、ウッドの柔らかさがありつつ、無駄がなくてスマート。モダンにも合わせられるし、和にも合わせられる。僕が趣味がいいと思うのはこういう感じなんです」と橋本さん。
モダンとアンティークのバランス、ウッドと真鍮のバランス。どちらかに寄りすぎない感じが、自身の選曲活動のコンセプトとも共通するとか。
本企画に関して、橋本さんは「ダブルネームのコラボレーションって、お互いの顧客さん、お互いを好きな方たちが納得いくものじゃないとやる意味がないと思うんです」と語ります。「今回は、ローンチしてからたくさんの人に買っていただいたり、支持されているのを見て、納得のいくコラボだったと感じていますね」とのこと。
「収納家具としても、そのクオリティから考えるとコストパフォーマンスはとてもいいと思います。どんなスタイルにも合わせられるようなデザインのインテリアって、なかなかないんですよ」と小瀬さん。
さらに、橋本さんは「特に家具とレコードのマッチング、家具とCDのマッチング、見せるにしても隠すにしてもそこは大切だなという意識でイメージしました。僕自身にとって、プラスアルファとしてレコードやCDのジャケットの魅力ってとても大事。
だから、これが等身大で最大限幸せな日常をイメージできる感じなんです」と音楽と家具、音楽と空間のあり方における自身の考えを続けます。
最後に「素敵なことをやっているのがいろんな人に伝わることで、そこに共感してくれる人が増えてくれる、ということがよくわかり、嬉しい体験になっています」と、本企画自体の感想についてお話しいただきました。

●さらに橋本さんセレクトのコンピレーションアルバムも
さらに今回は、「Cafe Apres-midi」店主の橋本徹さん自身が、コラボレーションプロダクツと空間をイメージして、“家具と音楽のマリアージュ”をテーマに選曲・監修したCDとアナログレコードのコンピレーションアルバム『Interior Music – Cafe Apres-midi meets ACME Furniture』も共同で展開しています。
橋本さんは、心地いい音楽をジャンル問わずテーマに合わせて選曲していて、人気コンピレーションアルバム『Free Soul』シリーズの選曲者としてもおなじみ。そのシリーズは2024年でスタートから30周年を迎えましたが、まさに長寿企画としてリリースが続いています。
ということで、今回りリースされたACME FurnitureとCafe Apres-midiとの“音楽のある生活”を感じるコラボレーションプロダクト。「ACME Furniture」目黒通り店、「ACME Furniture」のWEBサイトにてすべてのアイテムが展開中です。
また、FJD(藤田二郎)デザインのジャケットアートを使用した、橋本徹さん選曲によるコンピレーションアルバム(CDとアナログレコード)もとても心地いい、素敵な選曲となっています。”音楽のある生活”を彩ってくれますので、ぜひ一度触れてみてほしい逸品です。
この春、気持ちの一新とともに家具と音楽を新調して、素敵な日常を送ってみるのもいいかもしれませんね。
<プロフィール>
橋本 徹(SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』、『Mellow Beats』、『Cafe Apres-midi』、『Jazz Supreme』、『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは350枚を越え世界一。USENでは、音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズが国内・海外で大好評を博している。
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