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いまこそ買い時!? 群雄割拠の実力派スマートウォッチは何がすごい? ガーミン旗艦モデルの実力とは

●万能のGarmin「fēnix 8 Sapphire AMOLED」!

 この秋冬の最新モデルでまずおすすめしたいのが、iPhoneとAndroid、どちらのスマートフォンにも対応。しかも、ハイスペック。

 あらゆる意味で万能なガーミンの「fēnix 8」シリーズ。その中でも特にオススメなのが、従来のMIPディスプレイよりも明るく美しい画面表示のAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用した「fēnix 8 Sapphire AMOLED(フェニックス エイト サファイア アモレッド)」だ。

ガーミン フラッグシップGPSウォッチ「fēnix 8 Sapphire AMOLED 47㎜」 共通仕様:充電式スマートウォッチ。454×454ピクセルAMOLED液晶ディスプレイ。
ガーミン フラッグシップGPSウォッチ「fēnix 8 Sapphire AMOLED 47㎜」 共通仕様:充電式スマートウォッチ。454×454ピクセルAMOLED液晶ディスプレイ。

 先代モデルの「fēnix 7 Pro」の時代から「fēnix」シリーズは、1.健康管理機能、2.フィットネス・エクササイズ機能、4.GPSナビゲーション機能では、すでにガーミンの愛用者が多いプロアスリートを中心に絶大な支持、絶対的な高評価を得ていた。

「fēnix 8」シリーズではそれ以外に、新たな機能が続々と追加された。

 他社のフラッグシップモデルと比較すると、前モデルの「fēnix 7」の弱点だったのが、Bluetoothでのハンズフリー通話機能と、SiriやGoogleアシスタントなど、スマートフォンの音声アシスタント機能が使えなかったこと。つまりスマートフォンとつながった状態でも、スマートウォッチでは通話ができない、声でネット検索ができなかった。他の機能が優れていただけに、この点を残念だと思っていた人は少なくないはず。

「fēnix 8」では、本体にスピーカーとマイクを新たに内蔵することで、この問題も解決された。

 しかも環境ノイズをしっかり除去できるデュアルマイク搭載なのでクリアな音質で通話ができるし、スマートフォンの音声アシスタント機能も使えるようになった。またオフライン状態でも、定型の音声コマンドだけだが、音声での操作も可能だ。

 声で機能を呼び出してその機能の操作も、たとえばワークアウトアプリのスタート、ストップができる。

 そして、ランニングやウォーキングを出先でもやりたい人に便利なのが、アップデートされた「ダイナミックラウンドトリップ」機能。これは、走りたい距離を入力するだけで、一周でスタート地点に戻るコースを作成してくれるもの。

 その際、元のコースから外れてもルートを自動で調整。スタート地点からゴールまで確実に戻ることができる。

 加えてびっくりしたのが、水深40メートルまでの潜水に対応していて、なんとダイビングコンピュータの役割を果たしてくれる「ダイビング機能」(ただしfēnix Eは除く)。相変わらず、機能は期待以上だ。

左から)音声認識による「音声コマンド」、旅先などでの運動や散歩に使いたい「ダイナミックラウンドトリップ」、水深40mまで対応した「ダイビングアクティビティ」、データを他の人のGarmin機器などと共有できる「Garminシェア」、同様にメッセージのやりとりができる「Garmin Messenger」を使用中の画面
左から)音声認識による「音声コマンド」、旅先などでの運動や散歩に使いたい「ダイナミックラウンドトリップ」、水深40mまで対応した「ダイビングアクティビティ」、データを他の人のGarmin機器などと共有できる「Garminシェア」、同様にメッセージのやりとりができる「Garmin Messenger」を使用中の画面

 もちろん、アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810」準拠の高い耐熱性、耐衝撃性および耐水性、LEDフラッシュライト機能、フルカラーの日本詳細地形図の搭載、トレーニングとリカバリーの状況に応じて適切なトレーニングを提案してくれる「おすすめワークアウト」機能、睡眠の質を100点満点で採点する「睡眠スコア」がわかるだけでなく、スコアを改善するために必要な睡眠時間や、睡眠を改善するあなたに合わせたアドバイスもしてくれる「睡眠コーチ」機能、Garmin自慢の、身体的エネルギーの残量、つまり「カラダのバッテリー残量」を測定できる「Body Battery」機能など、多過ぎてとても紹介できないほど。

 特にアクティビティ系とヘルス&ウェルネス系の機能の豊富さは、プロアスリートが愛用するGarminだけに、相変わらず圧巻だ。

 そして「fēnix 8」で最大の進化が、モデル名にもなっている「AMOLED(アモレッド=有機EL)」ディスプレイの搭載だ。

「fēnix 7」まで採用されてきたガーミン独自の半透過型のMIPディスプレイは、明るい野外での視認性が優れている一方で、室内など普通の環境では、他社では一般的なAMOLED(有機EL)ディスプレイと比べると、どうしても明るさ、美しさで見劣りする部分があった。

●大容量バッテリーと合わせて最も使いやすい一本に

 そこで新しい「fēnix 8 Sapphire AMOLED」では、待望のAMOLEDディスプレイが採用された。だから文字も画像も美しい。画面解像度も「fēnix 7X Pro 51mm」の280×280ピクセルから、「fēnix 8 Sapphire AMOLED 51mm」では454×454ピクセルpixelと、ピクセル数は約2.6倍に。つまり情報量もそれだけ増えている。

 また、タッチパネル操作のみにせず、本体の左右に大型のしっかりとしたボタンがあって、こちらでも操作できるのも、ガーミンの魅力。こちらの方が操作が確実にできる、そんなシーンもあるからだ。

これが、スマートフォンとの接続に使う「Connect IQ」の画面。左から)接続中の機器を表示する「デバイス」画面、好きなようにウォッチの画面をカスタマイズできる「Face It」でオリジナル画面をカスタマイズ中の画面、そしてインストールしたいウォッチアプリを探せる「検索」画面。
これが、スマートフォンとの接続に使う「Connect IQ」の画面。左から)接続中の機器を表示する「デバイス」画面、好きなようにウォッチの画面をカスタマイズできる「Face It」でオリジナル画面をカスタマイズ中の画面、そしてインストールしたいウォッチアプリを探せる「検索」画面。

 現在のスマートウォッチの中でも、もともと長いバッテリーの持続時間も、「fēnix 8 Sapphire AMOLED 47mm」の場合、GPSを使わず日々日常的に着けているスマートウォッチモードで約16日間。

 51mmで、約29日間と「fēnix 7」シリーズとほぼ同じ。消費電力の大きなAMOLDディスプレイを採用しているのだから、実質的には大きく伸びている。

 さらに、バッテリーの持続時間を追求したMIPディスプレイと、これまでより発電量が約50パーセントも向上したという第3世代ソーラー充電技術採用の「fēnix 8 Sapphire Dual Power 51mm」の場合は、通常スマートウォッチモードだとfēnix 7X Proの約28+9日間*(37日間)から約30+18日間*(48日間)へと大幅に伸びている。

*ソーラー充電:50,000ルクスの条件下の屋外にて1日あたり3時間の着用を含む終日着用を想定。

 また、各種のセンサーから得た情報の処理・分析・表示方法なども洗練されているほか、交通事故などユーザーが事故に遭った(強い衝撃を受ける状況にあった)ことを検出して事前に登録した連絡先にデバイスから緊急連絡する事故検出機能も追加されている。

 また、スマートウォッチのOSは独自のものだが、母艦となるスマートフォンはiPhoneとAndroidのどちらでもOKだし、スマートフォン接続アプリの「Connect IQ」アプリで、無料有料のウォッチアプリを追加することもできる。その中には、Sportifyなど音楽系のウォッチアプリなどもある。

 こうした新機能の充実で、運動が好きなアスリート系の人はもちろんのこと、あらゆる人をカバーできるスマートウォッチに進化した。だから、あらゆる人におすすめできる万能の1本になった。とにかく「機能も最高のものが欲しい」という人には今、ベストな1本だ。

 基本機能は「fēnix E」を除けば、AMOLEDも DUAL POWERも機能は同じ。ケースサイズは、AMOLEDは直径43mm、47mm、51mm㎜の3種類。DUAL POWERは47mmと51mm。Eは47mm。家電量販店の店頭などでサイズやディスプレイの見やすさなどを確認して選ぶことを勧めたい。

 後編は「HUAWEI WATCH GT5」「Apple Watch Series 10」「Google Pixel Watch 3」「xoaomi Smart Band 9」について触れていきたい。

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