ロレックスが切り拓く新たな地平――W&W2025で明らかになった新作「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー」の全貌とは【W&W2025 #06】
●新開発の脱進機が圧倒的な高効率を実現。完全自社開発の“キャリバー7135”の実力とは
今年も多くの話題作を呼んだスイスはジュネーブで開催された「ウォッチズ アンド ワンダーズ 2025」。数ある出展作の中でも、とりわけ話題を呼んでいるのがロレックス「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー」です。
まず特筆すべきは完全自社開発による新作ムーブメント、“キャリバー7135”の存在です。これは2023年に発表された自社製キャリバー“7140”の進化系として位置付けられるもの。
極薄自動巻ムーブメントには16件もの特許が出願されていますが、中でも最大のイノベーションが、この部分だけで7件もの特許が出願されているとう新開発の脱進機“ダイナパルス エスケープメント”です。

2つのディストリビューションホイールと、これらと噛み合うトランスミッションホイール、さらに振動子とつながるインパルスロッカーによって構成されるこの脱進機は、従来使われているスイスレバー式脱進機に対してエネルギー効率をおよそ30%も向上。
また素材にシリコンを用いたことで磁気の影響をほとんど受けず、さらに耐久性にも優れるなど、数々のメリットを提供しています。
さらに剛性と強度に優れたハイテクセラミックを用いたバランススタッフ(テンプ軸)、真鍮を用いたテンワコイル、ロレックスが独自に開発したシリコン由来の半金属・シロキシを用いたヘアスプリングなど、多くのパーツに磁場の影響を受けない素材を採用。
また2つの最適化されたパラフレックス ショックアブソーバーがバランススタッフの衝撃を和らげるなど、現代の時計製造技術・素材開発技術の粋が随所に注ぎ込まれることで、毎時36000回/5Hzという高振動と安定した計時精度を実現しています。
●往年のデザインを新たな視点で解釈。エレガンス際立つ一体型ケース&ブレスレット
さらに目を喜ばせる優れた審美性も大きな見どころ。
モダンスポーティなシルエットは1969年のロレックスクォーツ、1974年のデイトジャストのオートマティックモデルで採用されていたブレスレット一体型ケースを思わせますが、ミドルケースにはロレックス伝統のモノブロック構造のオイスターケースを採用。
また流れるように連なるブレスレットは、これも1945年発表のデイトジャストとともに登場したジュビリーブレスレットを再解釈したものです。
幅広のサイドリンクが中央3つの細いリンクを囲んだデザインはヘリテージモデルに倣いますが、新モデルでは全てのリンクをフラットに設計、また中央の3連をサイドリンクよりわずかに高くしポリッシュ加工で仕上げることで存在感を際立たせ、エレガントなイメージを強調します。

ラインナップは大きく40mm径モデルと36mm径モデルに分けられ、それぞれオイスタースチール、ローズゴールド、950プラチナを素材に用いたモデルを展開。
個性的なハニカムパターンがレリーフされたダイヤルは、オイスタースチールモデルとローズゴールドモデルではマット仕上げを施したインテンスホワイト、950プラチナモデルはグロス仕上げを施したアイスブルーを採用。
加えてローズゴールドと950プラチナのモデルに関しては、いずれのサイズもクラシカルな幅広フルーテッドベゼルを備えたモデルと、カットダイヤモンドを埋め込んだモデルと2つのバリエーションを展開します。
ブランド自ら「1世紀以上にわたる時計製造の知見の成果であり、専門技術の集大成」と述べる通り、ロレックスの技術と歴史、審美性がふんだんに詰め込まれた最新モデル。時計愛好家ならずともぜひチェックしておきたい注目作です。
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