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大阪・難波と世界遺産を結ぶ特急「こうや」はなぜ車両が短い!? 外国人観光客にも人気の“レトロ特急”がじつは高性能過ぎる理由とは

「天空」に変わる新たな観光列車の導入を発表

 さて、この高野線には、特急こうやのほかにも、観光列車が走っています。

 それが「天空」です。

極楽橋駅は標高538m。ここから高野山へは高野山ケーブルカーに乗り、バスで移動する
極楽橋駅は標高538m。ここから高野山へは高野山ケーブルカーに乗り、バスで移動する

 天空は特急こうやと同じく、高野山を目指す列車ですが、運行区間は高野線が山中に分け入る手前の「橋本駅」からです。

 3月から11月までは水曜日、木曜日をのぞく毎日運行(ただし水曜日、木曜日が休日の場合は運行)、12月から2月は土休日のみの運行となり、運行本数は平日および12月から2月の土休日が1日2往復、3月から11月の土休日が3往復です。

 列車は2両編成で、車内には3枚続きの大きな窓に向かって進行方向と直角に配置された「ワンビュー座席」と、クロスシートの「4人がけコンパートメント座席」を配置しています。また橋本駅側の車両には「展望デッキ」が用意され、車窓を流れる大自然の空気に直接触れることができます。

 座席は全席指定席で、利用には予約が必要です。予約(個人予約)は希望乗車日の午前10時から電話のみで受け付けとなります。なお列車に空席がある場合のみ、当日券が販売されます。

観光列車「天空」に変わる新たな車両は2025年度末に導入予定だ
観光列車「天空」に変わる新たな車両は2025年度末に導入予定だ

 さて、このように魅力あふれる天空ですが、南海電鉄は5月15日(木)、この天空に変わる新たな観光列車の導入を発表しました。

 この観光列車は、特急こうやと同じく、難波駅と極楽寺駅を結ぶもので、4両編成で運行されます。

 南海電鉄によると、各車両に特色を持たせ、内装やインテリアは高級感を重視し、快適な座席とパノラマビューを楽しめる車窓などを備えるとしています。

 そして列車の旅そのものが特別な体験となるよう、アテンダントによるきめ細やかな対応や、地元の食材を使用した食事の提供など、良質でホスピタリティあふれるサービスの提供も計画しているとのことです。

 また利用客のターゲットは高野山観光だけでなく、ラグジュアリーな旅行を楽しむ人々に、南海沿線の魅力を存分に楽しんでもらうことを目指すとしています。

 この発表にともない、公開されたイメージ画像には、ゆったりしたラウンジ風の車内、木をふんだんに使ったゆとりある客席、シックなバーカウンターなど、新たな観光列車の上質な魅力がうかがえます。なお気になる料金は「付加価値に見合った料金」が検討されるようです。

 運行開始日は2025年度末となっており、詳細情報は今後随時公表されるとのこと。来年春の観光シーズンには、大いに人気を集めることになりそうです。

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