早春の早朝に新型「アウトランダーPHEV」を西へ走らせる
忙しく過ごす日常生活から一時的に離れ、心身をリフレッシュして自分と向き合う時間を過ごそうと思い立って、ドライブ旅へ出かけました。パートナーとの“リトリート”のアシに選んだのは“プラグインハイブリッドシステム”を搭載する三菱自動車の新型「アウトランダーPHEV」でした。
2012年12月に誕生した初代「アウトランダーPHEV」は“SUVタイプのPHEV(プラグインハイブリッド車)”としては世界初のモデルとなった同カテゴリーのパイオニア。
2024年10月に登場した新型は、駆動用バッテリーの容量アップやハイブリッド燃費の改善、サスペンションの最適化、フロント&リアのデザイン変更など全方位的な進化を遂げています。
そんな新型「アウトランダーPHEV」で、まだ夜が明けきらない薄暗い海沿いの道を西へ。目的地は神奈川県の西湘、本格的な春の訪れを目前に控えた小田原・箱根エリアです。
左に相模湾、正面に箱根を臨む西湘バイパスは、春のドライブコースには格好のルート。目に飛び込んでくる山々は早咲きの桜で彩られ、日本の春の美しさを改めて実感させられます。
早朝の西湘バイパスは不意の降雨に見舞われたものの「アウトランダーPHEV」は乗員に不安を覚えさせることなく疾走していきます。ツインモーター4WDと独自の車両運動統合制御システム“S-AWC”が駆動力を細かく、かつ自然に制御し、すべりやすい路面でも優れた走行安定性を発揮してくれるのです。
西湘バイパスを降りた後は国道1号線で箱根山中へ。普段は観光客でにぎわう箱根湯本も早朝とあって、いつもよりひっそりとしています。
多彩な走行モードを搭載する新型「アウトランダーPHEV」ですが、この区間では「ノーマル」モードをセレクト。ほぼエンジンが始動することなく走っていきます。モーターだけで走行しているときのキャビンは、まさにピュアEVのような静けさ。望外に静粛性が高いことからパートナーとの話にも花が咲きます。
函嶺(かんれい)洞門の先、塔ノ沢の温泉街を過ぎると、いよいよ本格的な箱根のワインディングロードに。つづら折りのカーブが続く過酷なルートも「アウトランダーPHEV」は軽快にクリアしていきます。以前から好評だった軽快なフットワークは新型にもしっかりと継承されており、ドライビングの楽しさを満喫することができます。
箱根でも有名な宮ノ下の交差点を左へ曲がると、まもなく最初の目的地である料理店に到着。ここまで100kmほどのルートを一気に走りきったのですが、驚くほど疲れはありません。道中、パートナーとのトークに花が咲いたということもありますが「アウトランダーPHEV」の移動体としての実力の高さには驚くばかりです。
●お坊さんがつくる精進料理の朝ごはん
今回の旅で最初の目的地として選んだ「斎縁」は、お坊さんがつくる朝ごはんを味わえるお店。実は早朝に都心の自宅を出発したのは、こちらで普段なかなか口にできない精進料理の朝ごはんを味わうためでした。
古民家を改築した居心地のいい店内で料理を提供してくれるのは「斎縁」のすぐ近くにある約450年もの歴史を誇る禅寺「養食山常泉寺」の副住職。
かつて飲食店で磨いた料理の腕を生かし「仏教と精進料理への理解を広める場を設けたい」との思いから「斎縁」を開業したのだといいます。
現役の僧侶が提供してくれるのは“応量器”というお坊さんが使用する食器でいただく精進料理のコース。ていねいな調理を経て運ばれてくる、旬の野菜をメインとした献立は見た目にも鮮やかで、先付では洋風の一品も味わえるなど精進料理の概念を覆すメニューが並びます。
もちろん味は絶品で、体の中から元気がわいてくるかのよう。デザートまですっかり堪能し、精進料理の新たな可能性に触れることができました。
おなかが満たされた後は、箱根でも有数の観光エリア・強羅へ。1914(大正3)年に開園したという、110年超の歴史を持つ日本初のフランス式整型庭園「箱根強羅公園」を目指します。
こちらを訪れた目的は園内にある「箱根クラフトハウス」。日常生活ではなかなか味わえない、ものづくり体験にチャレンジします。
「箱根クラフトハウス」は、1999年から観光地でガラスと陶芸の体験工房を開発したり、運営をおこなったりしているG+C ART(ジーアンドシーアート)が手がける施設。昨2024年に誕生20周年を迎えた実績あるスポットです。
さまざまな体験コースが用意されていますが、今回選んだのは吹きガラスのコース。溶けたガラスをバリエーション豊かな形にし、多彩な模様を組み合わせることで自分だけのグラスをつくっていきます。
ちょっとしたコツは必要なものの、プロのクラフトマンがていねいに教えてくれるため、不安を覚えることはありません。
まるで風船のようにガラスがふくらんでいく様子を見ていると、子どもの頃に戻ったかのようなワクワク感を覚え、旅の思い出に残る作品をつくることができました。
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