70年前の「元祖スーパーカー」が米国オークションで落札 ガルウイングがカッコいい極上の“真っ赤なメルセデス” 気になる落札価格とは
1955年式メルセデス・ベンツ「300SLガルウイング」の価値
ブリング ア トレーラー(Bring A Trailer)という米国オークションのWebサイトに、1955年型のメルセデス・ベンツ 300SL「ガルウイング」が出展されました。
どんなクルマなのでしょうか。

メルセデス・ベンツ「300SL」“ガルウイング”のことを知らないクルマ好きは、まずいないでしょう。
メルセデス・ベンツがアメリカ市場にアピールするスポーツカーとして作られ、1954年にニューヨークで発表されました。
同社のレーシングカーにインスパイアされ、軽量なスペースフレームによる高い敷居をクリアして乗り降りするため、屋根をヒンジに上方に開く「ガルウイング」ドアを採用しました。
M198型と呼ばれる3リッターの直6エンジンは、ボッシュの直接機械式燃料噴射装置を搭載し、最高出力は5800rpmで215馬力と、当時としてはかなり高出力でした。
このパワーをオールシンクロメッシュの4速MTを介して後輪を駆動しました。
サスペンションは、フロントがダブルウイッシュボーン、リアがデュアルジョイントのスイングアクスルの4輪独立式でした。
ブレーキは4輪ドラムですが、サーボアシストの油圧式でドラムにはフィンが付けられていました。
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今回出品された300SLガルウイング(以下、300SL)は、1954年から57年の3年間に約1400台製造されたうちの1台です。
1955年7月にロンドンのメルセデス代理店に出荷され、のちに北アイルランドの第4代首相となったテレンス・オニール卿に引き渡されました。
このシャシナンバー「55000545」の300SLは、その後、何人かの手に渡り、1970年代に米国に輸入され、2005年から2007年の間に改装されました。
そのとき、赤いボディカラーの再塗装、インテリアの際トリミング、3リッター直6エンジンのオーバーホールなどが行われました。
2025年に現在のオーナーが入手したとき、工場データカードのコピーやメルセデス・ベンツ クラシックの証明書、2017年から24年に行われた作業の請求書などが付属していました。
今までに何度か小規模のレストアが行われていますが、2021年にはバンパーやドアミラー、ドアハンドル、フェンダーのルーバーなどが再メッキされました。
クロームの15インチホイールはボディカラーのハブキャップがつき、2022年に205/70VR15サイズのミシュランXWXタイヤが取り付けられました。
インテリアでは、2000年代のレストア中に赤いチェック柄のギャバジンとMBテックスでシートが再トリミングされました。
現在、早強距離計は約3000マイルを示しており、そのうち約20マイルは現在の所有者が走行したものです。
多くの人の手にわたりながらも、メンテナンスやレストアを受けて極上の状態を維持している、1955年型のメルセデス・ベンツ 300SL「ガルウイング」。
オークションの結果、180万USドル(1USドル=約149円として、約2億6820万円)で落札されました。
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