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ボックスに入れると巻き上げから日付調整まで全自動! オーデマ ピゲの革新的な「パーペチュアルカレンダー設定デバイス」の実力とは

先端技術の結晶として誕生した自動巻上げ&パーペチュアルカレンダー設定デバイス

 スイス時計の聖地・ジュウ渓谷で1875年に創業して以来、伝統を守りながらも常に型破りな挑戦を続けてきたオーデマ ピゲ。

 今回ご紹介するのは、去る2025年11月19日から23日まで行われたドバイ・ウォッチ・ウィークで発表された、同社とDFFの研究機関であるドバイ・フューチャー・ラボとの2年にわたる共同研究によって完成した特別なプロダクトです。

 複雑機構パーペチュアルカレンダーを搭載した新作「41mm ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」を、より快適に使用するために開発されたウォッチボックスで、ドバイ・ウォッチ・ウィークの会場ではそのプロトタイプが披露されました。

ボックス内に時計をセットして蓋を閉めると自動でシステムが作動。カメラが捉えた視覚データをAIが解析し、りゅうずを物理的に操作する
ボックス内に時計をセットして蓋を閉めると自動でシステムが作動。カメラが捉えた視覚データをAIが解析し、りゅうずを物理的に操作する

「41mm ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」といえば、オーデマ ピゲが今年2月に満を持して発表した最新モデル。

 複雑な調整が必要だったパーペチュアルカレンダーの修正をリューズひとつで行える“オールインワン”仕様搭載のムーブメント Cal.7138は、多くの愛好家を驚かせました。

 これをさらに扱いやすい存在にしてくれるのが、今回登場したウォッチボックス。

 機械式時計のメンテナンスに必要なデバイスといえば、セットしておくだけで時計を回転させ、自動でぜんまいを巻き上げるウォッチワインダーがよく知られますが、ワインダーにできるのはあくまで動力となるぜんまいを単純に巻き上げることだけ。

 時刻やカレンダーの微調整は手動で行うのが一般的です。

 これに対して今回発表されたウォッチボックスでは、ただ「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」をセットし蓋を閉めるだけで、必要な調整を自動で識別。

 特別な知識や技術、道具を使うことなく、いつでも正確な時刻と日付を設定することができるのです。

煩わしい操作は一切無用。複雑機構をより身近にしてくれる執事のような存在

 ボックスのサイズは全長20×全幅12×全高15cm、グリーンとシルバーの2トーンで彩られた質感の高い外装は社内のデザインチームとイタリア出身のデザイナー、マックス・テリオが手を携えて完成したもの。

ボックス内に時計をセットして蓋を閉めると自動でシステムが作動。カメラが捉えた視覚データをAIが解析し、りゅうずを物理的に操作する
ボックス内に時計をセットして蓋を閉めると自動でシステムが作動。カメラが捉えた視覚データをAIが解析し、りゅうずを物理的に操作する

 ボックスの蓋を開けて「41mm ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」をセットすると、システムが自動的にプロセスをスタート。

 内蔵する高解像度カメラがダイヤル上のパーペチュアルカレンダーの表示と針の位置を認識し、AIによってリアルタイムで解析します。

 調整の必要ありと判断すると人間の指の精密さと繊細な動きを再現した機械式モジュールが、時計の“オールインワン”リューズを操作して自動で修正して巻き上げを完了。ここまでにかかる時間はわずか5分間。

 複雑機構のハードルであった調整の手間をテクノロジーによって解消できるこのデバイスは、日々多忙を極める現代のエグゼクティブ、あるいは複数のタイムピースを愛でる愛好家にとってかなり頼もしい存在となってくれるはず。

 複雑機構を搭載した高級時計をより身近にしてくれる執事のような本作は、ブランドが開こうとする新たな扉を象徴するプロダクトといえそうです。

製品仕様
「オーデマ ピゲ 設定ボックス」
・機能:パーペチュアルカレンダーの自動設定およびムーブメント巻き上げ
・対応モデル:オーデマ ピゲ Cal.7138搭載の41mmパーペチュアルカレンダーウォッチ
・ケース素材:ソフトタッチ仕様の側面、ポリッシュメタルのディテールとボタン
・サイズ:全長20× 全幅12× 全高15cm
・重量:約2kg
・作動時間:約5分

Gallery 【画像】入れたらどうなる?複雑機構を自動調整してくれるオーデマ ピゲを画像で見る(8枚)

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