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「ヤバっ、ホントにない!」 海外旅行でパスポートを紛失したらどうする? 実際に米国ラスベガス空港で“置引き”にあった筆者の体験とは

「帰国のための渡航書」なら運転免許証やマイナンバーでも対応可能

ここで問題となるのが、戸籍謄本または抄本の原本でしょう。

発券してもらった「帰国のための渡航書」。これで帰国することはできる
発券してもらった「帰国のための渡航書」。これで帰国することはできる

 大多数の人がこれを持って海外へ出かけていないでしょうし、原本を日本から送っても相応の時間がかかってしまうからです。

 これについて、外務省旅券課に質すと、「これは法律上のことであって原則は原本が必要。でも実際は戸籍謄本または抄本を写真で撮影したものでも対応している」とのこと。さらに、「マイナンバーカードや自動車運転免許証でも対応可能」とも話していました。

 ただし、社員証などでは日本国籍であることが証明できないため、不可となることが多いということでした。

 もうひとつの疑問、それは旅行途中に別の国へ渡航を予定していた場合です。

 その場合は旅程(ツアーの旅程表や航空券、ホテルの予約など)を提示することで、「臨時パスポート」を発行してもらえることがあります。ツアーの場合は添乗員による説明があるといいかもしれません。「臨時パスポート」の有効期間は1年で、基本的には他の国への渡航も可能です。ただ、外務省旅券課によれば、これを認めない国もあり、その場合は別途VISAの取得が必要になるということでした。

そして、滞在期間が長い場合は「パスポートの再発行」がベストの選択になります。ただ、2025年3月よりパスポートの偽造対策を施したため、今は発行までに1ヶ月半ほどかかるようです。必要な書類は一般旅券発給申請書1通と、6ヶ月以内に撮影した顔写真(タテ45mm×ヨコ35mmサイズ)1枚、6ヶ月以内に発行された戸籍謄本または抄本の原本を提出します。

「帰国のための渡航書」と違い、こちらは正式なパスポートの発行となるため、戸籍謄本あるいは抄本の提出は必須です。マイナンバーや運転免許証での対応はできません。この発行に必要な費用は国によって多少異なりますが、1万5000円~1万6000円程度ということです。

◆「帰国のための渡航書」「パスポート再発行」で遭遇する意外な盲点

ここで「帰国のための渡航書」を発行してもらった私の体験を踏まえると、この時は、マイナンバーカードはなく、運転免許証でも代用できるとの話もなかったため、戸籍謄本あるいは抄本は自宅に連絡してなんとか写真で送ってもらえました。

一方で、意外に苦労したのが写真の撮影でした。実は、必ずしも撮影してもらえる場所が領事館の近くにあるとは限らないからです。一応、大使館あるいは領事館で教えてくれますが、場所によってはこれが遠い場所にあって、そのために申請時間に間に合わなくなる可能性も充分にあり得るのです。

よって、この写真撮影ができる場所を把握し、事前に写真を撮影してから大使館あるいは領事館に出向くことをオススメします。さらに万一を考えて用心するのなら、この写真に加えて、戸籍謄本あるいは抄本を旅行前に用意しておくとベストでしょうね。

とはいえ、パスポートがなくなれば、その対応に追われて状況は一変します。ヘタすれば旅そのものが終了してしまう可能性すらあるのです。そうならないためにも、特に海外ではパスポートは絶対になくなさい、盗まれないという心構えを常に持ち、万全を尽くして行動することが大切なのです。

Gallery 【画像】「え…!? まさか…」パスポート紛失!? そんなときの対処法を写真で見る(11枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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