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こりゃ愛くるしすぎる! “アニメの世界の乗りもの”のような55年前のオープンカーを発見 ビーチを走るフィアット「500ジョリー」とは

最終的に約805万円で落札

 2026年4月にモナコで開催されたRMサザビーズのオークションに、1971年式フィアット「500ジョリー」が登場し、注目を集めました。最終的な落札価格は4万3700ユーロ(約805万円)となり、事前予想の3万〜4万ユーロを上回る結果となっています。

 500ジョリーは、イタリアの国民車として親しまれたフィアット500をベースに誕生した特別なモデルです。もともとのフィアット500は、狭い街路が多いイタリアの都市部で使いやすい実用車として開発され、戦後イタリアの庶民の足として活躍しました。

 そんな500を、地中海リゾート向けの遊び心あふれるビーチカーへ仕立てたのが「ジョリー」です。

 1957年、名門コーチビルダーのギアが、フィアット創業家のジャンニ・アニェッリの要望を受けて開発したとされています。アニェッリは、自身のヨットに積み込める小型車を求めていたとも伝えられています。

 1960〜70年代には、高級リゾート地でホテルとビーチを結ぶシャトルカーとして人気を集めました。オープンボディに簡易キャノピーを組み合わせた開放的なデザインが特徴で、通常の500に備わるドアやサイドウインドウ、ルーフの一部などを大胆に取り払っています。さらに籐製シートが採用され、独特のリゾート感を演出していました。

 今回出品された車両は、1971年式フィアット「500 F/L」をベースに製作されたジョリー風コンバージョンモデルです。

オークションに出品され落札された1971年式フィアット「500ジョリー」Guido Bissattini(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品され落札された1971年式フィアット「500ジョリー」Guido Bissattini(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 シチリア島テルミニ・イメレーゼ工場で生産された個体をベースに、500ジョリーへのオマージュとしてレストアと改造が施されました。

 作業は2025年に完了しており、ボディを剥離した状態から再塗装を進めるレストア過程の写真も残されています。

 完成後はイタリアで再登録され、パレルモのナンバーを維持したまま公道へ復帰。同年5月にはコモ湖畔で開催されたイベント「フオリコンコルソ」で一般公開されました。

 愛らしいスタイリングとリゾートカーならではの独特な存在感を持つ500ジョリーは、現在でもクラシックカー愛好家から高い人気を集めています。今回の高額落札も、その特別な魅力を物語っているといえそうです。

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