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「世界に1台のみ」チゼタ・モロダー「V16T」が特別レアである理由とは

世界に1台の「チゼタ・モロダー」の名がつく「V16T」とは

 S/N:001にはさまざまな特徴があるが、エクステリアで大きなアイコンとなるのは、リアフェンダー上のスリットが水平方向に刻まれることと、リアのエンブレムが10車のうち唯一、「CIZETA MORODER」となることだろうか。

 大きなエンジンフードを開けると、目に飛び込んでくるのは、プロトタイプ時には560ps、プロダクション仕様では520psにデチューンされ横置きされた、6リッターV型16気筒自然吸気エンジンである。トランスミッションは5速MTで、それがエンジンとは対照的に縦置きされることから、車名に「T」の文字が加えられている。

  • 最初の1台だけ、リアに「CIZETA MORODER」の文字がつく(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●期待高まる1号車のハンマープライス

 シャープなボディデザインは、マルッチェロ・ガンディーニの手によるものだ。本来これは、ランボルギーニが「カウンタック」の後継車、すなわち「ディアブロ」のためにガンディーニに依頼したデザインが原型になったものとされるが、上下2段式のヘッドライトやリアフェンダーの造形など、その魅力はやはり相当に大きい。

 このS/N:001は、長年ジョルジョ・モロダー自身によって所有され、1989年のLAモーターショーにも出品された経歴を持つ。また2018年にはカネパ・デザイン社によるフルレストレーションを受け、現在の状態はまさにミントコンディションといえるもの。

 当然のことながら、今回のRMサザビーズが開催するアリゾナ・オークションでは、大きな話題を呼ぶことは間違いないだろう。

 ちなみに同社は、昨年のアリゾナ・オークションにも走行距離がわずかに983kmというディーラー保管のV16Tを出品し、この時は66万5000ドル(邦貨換算約7500万円)で落札されている。はたして、この第1号車のプロトタイプには、どのくらいの価値があるのか、かつてテストドライブしたひとりとして、オークションの成り行きを見守りたい。

Gallery 【画像】正真正銘のファースト「V16T」はここが違う!(33枚)

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