気づきや驚きを提供してくれるウェルビーイングプログラム
「BENTLEY EXTRAORDINARY POP-UP in TOKYO」が提供するプログラムは、眠りに就く際に聴く曲として何を選べばいいのか、測定した脳波を元にしたデータやレポートで可視化してくれる上、相性のいい楽曲データをダウンロードリンクから入手できる。
林さんがいうように、日本では昨今、睡眠の悩みを訴える人が増えている。それは、YouTubeで“睡眠音楽”と検索すると多数のヒーリングミュージックがヒットすることからもうかがえる。
とはいえ、何ヘルツの周波数帯が最もリラックスできるのかなど、その曲が聴く人の睡眠にどんな影響を与えているかはわかりにくい。そのため、なんとなく好みの曲を選んだり、聴いたりしている人がほとんどだろう。
また、一般的なウェルビーイングプログラムは効果が見えづらいという課題を抱えるが、今回のプログラムは心身に与える影響が可視化される。そのため、継続へのモチベーションがわきやすいというメリットもありそうだ。
林さんによると、すでに大勢の人が本プログラムを体験済みで、その多くがリラックスできていると実感する曲と実際の脳波とがリンクしていたという。しかし、中には396Hzの音楽がよかったと思っても、脳波をチェックすると実は963Hzの曲が一番リラックスできていたケースも見受けられたという。
体験する人の思い込みと実際の脳波との間のズレに気づかせてくれたり、驚きを提供してくれたりする点も、このウェルビーイングプログラムのポイントといえるだろう。
●スタートアップと共同開発した前例のないチャレンジ
今回のプログラムでは、スタートアップであるCyberneX社が手がけた最新の脳波計測技術を活用し、アスリートなどのパーソナルドクターとしても活躍する脳外科医の監修の下、脳波に合わせて入眠に最適な楽曲を提供する“NEUROTONE”のサービスを提供している点も興味深い。
脳波は、イヤホン型デバイスで曲を流すと同時に測定する仕組みで、耳の穴である外耳道から脳波と相関関係にある生体信号をピックアップし、その電気信号を解析してアルファ波やベータ波、シーター波といった脳波へと分解、それら脳波を元にリラックス度合いをスコア化し、タブレット上に表示する。脳波の測定というと、装着が面倒そうな装置をイメージするかもしれないが、今回の機器はそうしたわずらわしさが皆無なのも美点である。
「さらに本プログラムで興味深いところは、すでに完成されたデバイスやプログラムを導入するのではなく、スタートアップと共同で研究開発を進めてきた点です。まだまだ進化中のプログラムで、すでに50名ほどの方の脳波をとらせていただいたところ、新たなことが次々とわかってきています。
また、日本初のプログラムということは、前例がないということです。日本の社会は過去の事例にとらわれすぎていて、新しいことにトライしたくてもなかなかチャレンジできないというジレンマを抱えています。
そんな中、ベントレーは確固たるイメージを確立しているブランドでありながら、今回、スタートアップが手がけるまったく新しいプログラムをバックアップしています。発展途上でありながら未知の可能性を秘めたプログラムにいっしょに取り組むという姿勢は、ベントレーの新たな境地を象徴する動きだと思います」(林さん)
page


