まさかの“飲む温泉体験”!? 浸かるだけじゃもったいない 体の内側から効く「飲泉所付き温泉地」3選
歴史深い山形県の温泉地と、長野県屈指の規模を誇る温泉地
●山形県「肘折(温泉」
続いて、山形県にある「肘折(ひじおり)温泉」を紹介します。
開湯1200年を超える歴史を持つ肘折温泉は、出羽三山の主峰・月山の麓に位置する静かな湯治場です。

泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉であり、特に注目すべきは、肘折温泉郷の一角である黄金温泉で湧出する二酸化炭素泉です。
これは日本でも珍しい天然の炭酸泉であり、村営の「カルデラ温泉館」などには専用の飲泉所が整備されています。
くわえて、この炭酸泉は内臓の働きを活発にする効果が期待されており、利尿作用を促すとも言われています。
また、この天然炭酸泉を使用した「肘折カルデラサイダー」といった特産品も開発されており、温泉を「味わう」文化が地域に根付いています。
朝市で賑わう温泉街の情緒とともに、希少な泉質を体内で直接感じることができるのは、肘折ならではの体験です。
●長野県「戸倉上山田温泉」
最後に、長野県にある「戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉」を取り上げます。
善光寺詣りの精進落としの湯として明治時代に開湯したこの温泉地は、千曲川のほとりに位置する長野県屈指の規模を誇る温泉街です。

泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で、肌の角質を軟化させることから美肌の湯としても知られていますが、飲用の適応症としては糖尿病や高コレステロール血症の改善が挙げられています。
街の中には複数の飲泉所があり、新鮮な源泉を直接引いた状態で提供されています。
源泉はアルカリ性の硫黄泉特有の香りが漂い、飲用することで糖尿病・痛風・便秘の改善といった効果が期待されています。
なお、1回あたりの飲用量は100ミリリットルから150ミリリットル程度が目安とされており、食事の30分ほど前に摂取するのが望ましいとされています。
美白の湯として知られる肌への優しさとともに、硫黄成分がもたらす内面からの作用を同時に享受できる環境が整っているといえます。
※ ※ ※
今回取り上げた3つの温泉地は、いずれも豊かな湯量と確かな成分による飲泉文化が守られ続けています。
入浴による外側からのケアに加え、飲泉によって内側から身体を整える体験は、日本の温泉文化の奥深さを象徴するものです。
温泉地を訪れる際は、掲示されている注意事項を正しく守った上で、その土地ならではの「お湯の味」を確かめてみるのがよいと言えます。
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