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厳罰化から2年 「あおり運転」はいま、どうなっている? 突然あおられた場合どうすればいい?

37%のドライバーは「厳罰化してもあおり運転が減少すると思わない」

 では、ドライバーの意識はこの間、どう変わったのでしょうか。

ドライバーがあおり運転をしていなくても、とくにSUVは「あおられた」と相手に思われてしまう場合もあるので注意したい
ドライバーがあおり運転をしていなくても、とくにSUVは「あおられた」と相手に思われてしまう場合もあるので注意したい

 チューリッヒ保険会社が2022年7月に発表した「2022年あおり運転実態調査(週1回以上運転するドライバー2330人を対象としたインターネットリサーチ)」では、「あおり運転をされた経験がある」ドライバーは51.3%と、調査を開始した2018年の70.4%から大きく減少しています。

 これは、先に述べた高速道路での車間距離不保持での摘発件数が減少していることと同様に、厳罰化により、あおり運転が減少した結果だと考えられます。

 一方、あおり運転厳罰化については「危険運転が減少する」と答えたドライバーが63.0%と、過半数の評価を集めています。

 ただ37.0%のドライバーは「減少するとは思わない」と答え、その理由としては「危険な運転をする人の心理や行動は変わらないと思うから」「衝動的にあおり運転をすることを抑制するのは難しいと思うから」「罰則の厳しさが十分ではないと思うから」などを挙げています。

 実際、テレビのワイドショーで週に何度もあおり運転の被害を受けたというドライブレコーダーの映像が放映されていることからも、一定数のドライバーは厳罰化がおこなわれた後も、あおり運転はなくなっていないと考えられます。

 また「あおり運転をされたきっかけ」については、「車線変更をした」がもっとも多く24.4%、ついで「スピードが遅かった」が17.1%、「制限速度で走っていた」「合流をした」がともに14.6%となり、前を“ふさがれた”ドライバーの怒りがあおり運転につながりやすいという傾向がうかがえました。

※ ※ ※

 あおり運転の被害を受けないようにするには、「いつ自分が被害者になるかもしれない」という意識で運転し、高速道路の追越車線を漫然と走り続けたりしない、車線変更や合流では無理に割り込んだりしないといった配慮が必要でしょう。

 ほか、あおり運転への防衛策としては、ドライブレコーダーの装着と、それを知らせるステッカーの貼付は有力です。そしてあおり運転を受けたときは迷うことなく110番通報し、警察の指示に従ってください。

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