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トヨタがついに「電動自転車」を発売へ フランスの現地法人が展開する電動カーゴバイクのねらいとは

この先、電動自転車の流行が来る!?

 トヨタのフランス法人が、2022年7月にカーゴバイク専門店・DOUZE Cyclesとの協業を発表していましたが、その第1弾がいよいよ姿を現しました。

フランスのトヨタディーラーで販売がスタート予定の電動カーゴバイク
フランスのトヨタディーラーで販売がスタート予定の電動カーゴバイク

 モビリティの一環ととらえているのか、それとも、自動車と親和性の良いライフスタイルの提案なのか、その意図は定かではありませんが、昨今、自動車メーカーが相次いで電動自転車の世界に参入しています。

 多くの場合、協業だったり、自動車メーカーのブランド名を用いたライセンス商品だったりするのですが、ポルシェの場合、ドイツの電動自転車メーカー・ファウツァを完全子会社化しているほどです。

 ファウツァは軽量な電動自転車のドライブトレインに強く、イタリアや日本など実に40の自転車ブランドにモーターとバッテリーを供給しているそうです。ファウツァのドライブトレインは、モーター、ギア、センサーを備えており、静粛性に優れているだけでなく、他社を凌駕する軽さを誇るそうです。

 そのほかポルシェは、複数の自転車ブランドを展開するオランダ・ポンホールディングスとジョイントベンチャーを立ち上げ、マイクロモビリティのソリューション提供もおこなうと発表しています。ポルシェが電動自転車の世界へと進出するのは、カーボンニュートラル時代においては、電動自転車が現在以上に流行ると目論んでいるからでしょう。

 そんななか、日本のトヨタもひっそりと、フランスで電動自転車を発表しました。海外メディアの報道は「電気自動車嫌いのトヨタが電動自転車を発表」といった内容のものが多くて、ちょっと辟易します。

●人も乗れる大きな荷台を備えたトヨタの電動自転車

 トヨタのフランス法人・Toyota Motor Manufacturing FranceS.A.S.と、カーゴバイク専門店・DOUZE Cyclesとの協業による電動自転車の第1弾は、100kgまたは容量300リッターまでの荷物や、シートを取りつけることで大人1名または子ども3名を乗せられる、850mmという長い荷台を備えた電動カーゴバイクです。

 DOUZEの「HÊTA」というモデルがベースになっていて、ヤマハ製のモーターとバッテリー(500Wh)を搭載しています。

 なお「HÊTA」は、「BAFANG M500」または「SHIMANO EP8 Cargo」の電動モーター(いずれも250W)を搭載していますが、トヨタのものはヤマハの250Wユニットを搭載しています。またバッテリーも、「HÊTA」は「SHIMANO 36V 630Wh」または「DLG D1 48V 672Wh」のいずれかを選べるのに対し、トヨタのそれは「ヤマハCrossover 500Wh」を選択しています。スペック上はトヨタの方が見劣りする気がしますが、この辺はなんらかの理由がある選択なのでしょう。

 トヨタ発の電動カーゴバイクがフル充電までに要する時間は約4時間で、最長100km走行できるのだとか。ギアは「HÊTA」と同じ、「SHIMANO DEORE – 10 vitesses」を採用するほか、リサイクル材によるアルミフレーム、ポリマー製部品を使用することでサスティナブルな構造となるのも「HÊTA」ゆずりとなります。

 なんでもフランスでは、クルマから自転車や電動自転車に乗り換える人に対し、最大4000ユーロ(約58万円)のインセンティブを提供する制度があるのだとか。また、クルマを手放したくはないが、毎日の通勤に電動自転車を使いたいという人には、最大400ユーロ(約5万8000円)の補助金が支給されるといいます。

 電動自転車は、温室効果ガス削減の話題の中によく登場する“ラストマイルデリバリー(物流における最終の小口配送)”戦略の一環として、電動トラック/ミニバンを補完するものともいわれています。いずれにせよ、フランスにおけるトヨタのディーラー網300店舗で販売されるとのことなので、トヨタも結構、力が入っているようです。

Gallery 【画像】大量の荷物や人を運べるフランス・トヨタ発の電動カーゴバイクを画像で見る(10枚)
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