作り手の気持ちが伝わるような、心ほぐれるおいしさ 川崎の名店「太陸」の味とは?【遠くても行きたい町中華#02】
●昭和36年創業、60年以上地元で愛され続けている中華料理店
川崎駅から仲見世通りをまっすぐ進んだ先にある、中華料理の店「太陸」。ランチタイムになると、ボリュームの良さ、そして良心的な価格から、地元サラリーマンを始め多くの人が訪れ、時には店頭で並んで待つこともある人気店です。
もともと川崎駅周辺は中華料理の店が多く、地域の町おこしで「かわさき餃子」をアピールしていたこともあり、今でも駅周辺の中華料理店には「川崎区餃子マップ」が置かれ、餃子の食べ歩きを楽しめるようになっています。
そんな数多くある川崎駅周辺エリアの中でも、特に餃子とタンメンがおいしいと評判なのが太陸。最近では、超山盛りで話題となっている、1kg超えの「タワーかた焼きそば」に挑戦する人も増えているそうです。
店内は中華料理店らしい、落ち着いた赤色のテーブルと木の椅子。ひとりでもふらっと入りやすい雰囲気です。天井近くの壁には芸能人や川崎フロンターレの選手など有名人のサインが飾られています。

●店の看板メニューは「焼き餃子」。アッツアツのハフハフ!
この店に来たら、必ず注文したいのはやはり「焼き餃子(580円)」。焼きたてで提供される餃子は、出されてすぐ口に入れたら火傷するほどのアツアツ! 皮は厚めで、焼けたところはカリカリ、そのほかの部分はしっとりモチモチ。中のあんは野菜たっぷりで、野菜の甘みと肉の旨みが一体となって口の中に広がります。
「餃子のあんは、豚ひき肉にキャベツ、長ネギ、ニラ、ニンニク、ショウガですね。野菜たっぷりでジューシーなのが特徴なんですよ」と話すのは3代目のマダム、中西さん。
70年前、マダムの祖父が自転車店を営んでいた場所に中華料理のお店を開き、今年で62年目。昭和36年からずっと中華料理を作り続けています。

そして、一品料理としておすすめなのが、「キクラゲねぎ炒め」1180円。とろみのあるタレに、ぷりぷり、コリコリのキクラゲ、テロテロの甘いネギ、そして旨みたっぷりの豚肉。
「これは20年ぐらい前から出しているメニューですね。醤油ベース、やや甘味を感じるタレで味付けしているんですよ」とマダム。餃子といいキクラゲねぎ炒めといい、ご飯もいいけれど、これはもぉ、生ビール500円を頼むしかない!
ちなみにドリンクメニューはビール、ワイン、サワー、紹興酒、日本酒など種類豊富で、ワインのメニューリストもあります。おそらくですが、昼はがっつり食事、夜はお酒目当てで来る人も多いのでは?
仲見世通り自体飲み屋さんが多い通りだからなのか、料理だけではなくお酒も楽しみたい人にうれしい品揃えです。

●シメにはもう一つの看板メニュー、塩加減が絶妙なタンメンで
もちろん締めは「タンメン」850円を。豚足や鶏などでとったスープに塩ダレ、麺は太縮れ麺で、具にはキャベツ、モヤシ、ニラ、豚肉。スープの塩加減が絶妙で、コショウもふわっと感じる。そしてキャベツやモヤシはシャキシャキ。どこかホッとする美味しさです。
「うちは、料理はもちろんですが、掃除もしっかりこだわって行っているんですよ」
とマダムが言うだけあり、卓上の醤油やお酢のボトルはベタベタしていないし、店のすみがごちゃごちゃしている、床や壁がペタペタしているということもない。味だけではなく、食べに来る客の居心地にもこだわっているのが感じられます。建物自体は古いかもしれないけれど整頓されていて小綺麗。これもポイントが高い!
「誠心誠意込めて、一生懸命作っています。その気持ちが伝われば嬉しいですね」と微笑みながら話すマダム。料理のおいしさだけではなく、笑顔での接客、清潔感といった細やかな心配りなども伝わってくる、居心地の良いお店でした。
店名:太陸
住所:神奈川県川崎市川崎区東田町1-12
電話:044-222-7484
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00(LO)
定休日:日曜、祝日
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