さらに薄くなった新生「キングセイコー」のドレッシーかつニューレトロな風格とは?
60年の歳月を超えて復活した国産 機械式腕時計の雄、新生「キングセイコー」
その名にまだあまりなじみがないという人もいるかもしれませんが、「キングセイコー」とは機械式腕時計の開発技術の進歩著しい1960年代、あのグランドセイコーとともに業界を牽引した国産高級機械式腕時計の雄。優れた性能と気品漂うデザインは、多くの人から憧れられる存在でした。
しかし70年代以降はクォーツ時計の台頭の影響を受けてその生産を終了、惜しまれつつも市場からその姿を消すことに。幻のブランドとなったキングセイコーですが、その希少性と品質の確かさからヴィンテージウオッチ愛好家の間では変わらぬ人気を集め、ファンの間では活発な取引がなされていたといわれます。
やがて時は流れ、1990年代には機械式腕時計が大流行。メカニカルウオッチが再評価される中で、消えた名品キングセイコーにも目が向けられるように。2000年以来、幾度かの復刻デザインモデルが数量限定で登場しましたが、ファンの熱望を受けていよいよ2022年にレギュラー化。
日本人の手元になじむコンパクトなサイズ、60年代らしいエッジの効いたシルエットはオールド時計ファンならずとも魅力的。その審美性があらためて高く評価されているタイムピースです。

薄型ケースにフラットな時分針。“KSK”の洗練されたデザインを忠実に表現した最新モデル
さて、そんなキングセイコーの新レギュラーモデルとしてこの夏登場する「SDKA005」「SDKA007」(各41万8000円、消費税込)。ひと言でいうなら、新生キングセイコーがデザインのベースとする1965年発売の“KSK”こと二代目キングセイコーの意匠を、いっそう忠実に表現することを目指したモデルです。

例えばケースサイズ。“KSK”こと二代目キングセイコーのサイズが36.7×10.9mmであったのに対して、復活第一弾として2022年にデビューした「SDKS001」は37.0×12.1mm、2023年2月発表の「SDKS015」は、直径をひと回り大きく、厚みを抑えた39.0×11.9mmとなっています。これに対して今回登場のモデルではケースをさらにスリム化、オリジナルであるKSKをも上回る10.7mmまで薄くすることに成功しています。
薄型化の鍵はケース構造と風防の改良、そしてセイコーの現行機種最薄となる“キャリバー6L35”の搭載にありました。キャリバー6L35自体は、2020年の復刻デザイン限定モデル「SDKA001」でも採用されていますが、今回の新モデルではバンド部分に、これも人気の高い多列ブレスレットを採用したことで、ドレッシーなスーツスタイルはもちろん、少々カジュアルダウンしたスタイルまで幅広いシーンで着用することができるように。
他にもフラットな3面カットを実現した時分針や、こまかな放射模様を施したダイヤルなど、オリジナルモデルに対するオマージュがディテールの随所に光ります。
ただしケース径はラインナップの中ではやや大きめの38.6mm。また45時間というパワーリザーブもユーザーによっては評価が分かれるところかもしれませんが、ともあれ選択できるバリエーションが増えたことは、ファンにとっては大いに喜ばしいこと。期待のニューカマーの全貌は、ぜひ店頭で確かめて。
■キングセイコー キャリバー6L35搭載モデル
品番:SDKA005(シルバーダイヤル)、SDKA007(ブラックダイヤル)
価格(消費税込):41万8000円
ケース径:38.6mm
ケース厚:10.7mm
ケース、ブレスレット:ステンレススティール
ガラス:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
ムーブメント:自動巻(手巻つき)メカニカルムーブメント キャリバー6L35
駆動時間:パワーリザーブ約45時間
防水性能:日常生活用強化防水(5気圧)
発売時期:2023年7月8日
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