なぜ人気車種スズキ「ジムニー」にハイブリッド車が存在しない? 次モデルはひと足飛びにEVに向かう? 今後の見通しとは?
人気のクロカン「ジムニー」にもハイブリッド設定のウワサが
一方、最近ハイブリッド化の噂が流れているのが、スズキ「ジムニー(日本名シエラ)」です。

インドで発売された「ジムニー5ドア」に今後、ハイブリッドモデルが設定されるのではないかと、海外メディアが報じました。しかし、それは難しいのではないかというが私見です。
前述の通り、パートタイム4WDのストロングハイブリッド化は、制御が複雑になることが予想されます。
スズキは「エスクード」でスロトングハイブリッド化を実現していますが、それはフルタイム4WDでのハナシ。フルタイム4WD、中でもアクティブトルクスプリットタイプはそもそもが電子制御の塊のようなパワートレーンですので、ハイブリッドシステムと相性が悪くありません。
しかし、ジムニーシリーズは別です。
パートタイム4WDであることもさることながら、まずはそのシステムを搭載するスペース的な余裕があるのかという問題があります。また、ストロングハイブリッドを搭載した時、ジムニーのリーズナブルな価格が崩れてしまうのではないかという部分もあります。
スズキお得意のマイルドハイブリッドを搭載するという手もありますが、これにしても4WD Lowにした時にどうするのか、単純にシステム解除すれば済むことなのか…などなど、様々な疑問が浮かんでしまうのです。
ちなみに、スズキは近い将来にジムニーベースのEVを発売することを予告しています。
こちらはストロングハイブリッドシステムに比べると、ラダーフレーム構造のジムニーとの親和性が高いと言えます。駆動系の一部やガソリンタンクを取り除けば、走行用バッテリーを収納するスペースができますし、ホーシングの構造を見直せば、前後2モーターの4WDも可能なのではないでしょうか。
EVであれば、機械的なサブトランスファーを持たずとも、“2モード”でモーターを制御すれば、4WD Lowと同様の状態を設定できると思います。
ただ、仮に4WDにしたら解除されるマイルドハイブリッドシステムがジムニーに搭載されたなら、それはそれでユーザーに魅力があると思います。やはり、現行型ジムニーの現状の燃費性能は十分とは言えませんし、もしジムニーがエコカー減税の対象となれば、ユーザーにとっては歓迎すべきことです。それにマイルドハイブリッドなら、価格への反映も抑え気味で済みそうです。
いずれにせよ、ハイブリッドうんぬんよりも、納期の正常化と5ドア車の日本導入が急がれるジムニー。EVモデルも含めて、まだ数年は目が離せそうにありません。
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