新型ランドクルーザー70や300もここで生産される!? ハイエースや新型アルファード&ヴェルファイアも手がける「トヨタ車体」ってどんな会社? トヨタ自動車とはどう違う?
ランクルの修理、カスタムを行うショップ「ランクルBASE」もオープン
このように、トヨタ自動車と一心同体となって自動車産業を支えている同社ですが、いわゆるBtoCビジネスも展開しています。

それが、2023年春から展開している「ランクルBASE」。40系を筆頭に、世界中にオールドモデルのユーザーが多いことで知られるランドクルーザーですが、特に日本では排出ガス規制の影響で、多くのオールドモデルが消滅の危機にさらされました。
市井には細々とランクルを修理、再生するショップもありましたが、徐々に少なくなっており、古い車両の維持や修理はユーザーのネットワーク頼りになっている部分が多々あったのです。
そんなオールドファンの窮状を救うべく名乗りを上げたのが、本家本元のトヨタ車体。“ランドクルーザーを永く乗り続けてほしい”という願いから、ランクルの修理、カスタムを行うショップをオープンしたのです。
このショップは、アラコ時代から同社が受け継いだランクルの生産ノウハウを遺憾なく発揮し、修理だけでなく現代のライフスタイルに則したカスタムを提案していこうというもの。
ランクルだけでなく、やはりオフローダーに人気のスズキ「ジムニー」のカスタムも手がけるのはおもしろいところです。
ちなみにトヨタ車体がなぜユーザー向けのビジネスを展開するかというのには、隠れた理由が。それは、ユーザーから直接、ランクルへの要望や不満などを吸い上げて、それを製品造りに反映させようという理由からです。
これまでは、“ミスターランクル”こと、トヨタ自動車の小鑓貞嘉チーフエンジニアが自ら世界中のユーザーの声を集めていましたが、駆け込み寺的なショップを創ることで、よりダイレクトなコミュニケーションを図ろうというわけです。
同店ではすでに、70系のベアシャーシに40系のボディを載せたモデルを製作するなどしていますが、欧米に比べると車両を維持する文化が遅れている日本のランクル業界の礎になることは間違いなさそうです。
また、同社はオフロードコース「さなげアドベンチャーフィールド」も運営しており、日本ではなかなか体感する機会がない、ランドクルーザーの潜在性能を100%発揮できる場も設けています。
このように、トヨタ車体はある意味で本体のトヨタ自動車を超えるような活動を積極的にしています。
造って終わり…ではなく、ユーザーの手に届いた後も面倒を見てくれる。メーカー、サプライヤー、そしてベンダーといった垣根を乗り越えた新しい自動車産業を目指している、それがトヨタ車体という企業なのかもしれません。
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