新型ランドクルーザー70や300もここで生産される!? ハイエースや新型アルファード&ヴェルファイアも手がける「トヨタ車体」ってどんな会社? トヨタ自動車とはどう違う?
アル&ヴェルやノア&ヴォクは企画、設計、開発、生産のすべてを担当
2023年初頭から、次々とビッグなニューモデルを発表しているトヨタ自動車。
春には新型「プリウス」シリーズ、6月には新型「アルファード」と「ヴェルファイア」、そして8月には「ランドクルーザー250」と「ランドクルーザー70」再々販モデルを発表したことは、まだ記憶に新しいところです。

トヨタは世界の自動車メーカーの中でも、特に多くのラインナップを揃えていることは周知の通りですが、それを支えているのが分業化です。
自動車を造るために必要なさまざまな技術をアウトソーシングすることで、巨大な自動車産業を揺るぎのないものにしているわけです。
その筆頭ともいえるのが、グループ企業である「トヨタ車体」です。
同社は、1945年にトヨタから分社化されたトラックボディ専門メーカーというのが、その起源でした。トヨタ自動車創業者・豊田喜一郎氏は、「ボディ工業の基礎確立こそ国産車伸長の礎」と述べ、トヨタ車体を創ったのです。
ボディ工業でいえば、1946年に創立した「荒川車体工業(旧荒川鈑金工業所)」もトヨタファンには有名です。
こちらは豊田自動織機から独立した荒川儀兵衛氏が、自動車車体の修理と部品の再生を目的に造った会社。その後、トヨタ自動車からの依頼で造った「トヨペット・SA型」の試作車ボディの完成度が認められて、クルマの内外装パーツを造るようになり、後に自動車生産も手がけていきます。
荒川車体工業は、やがて「アラコ」に車名を変更し、「ランドクルーザー」ファンにはお馴染みの生産メーカーとして知られるようになっていきました。アラコは自社でチームを組み、ランドクルーザーでパリ・ダカールラリーに出場。1995年から2004年まで出場し、6度の市販車クラスでの優勝を飾ります。
そして2004年にアラコは、車両事業部門をトヨタ車体に委譲。企業の体制だけでなく、モータースポーツチームも「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」と名称を改め、2005年から2023年までダカールラリー市販車部門でV10という偉業を達成しています。

さて、トヨタ車体がクルマを製造するだけの企業と思っている人は、意外と多いのではないでしょうか。
現在、トヨタ車体はミニバンやSUV、商用車の生産を行っていますが、具体的な車種を挙げると「アルファード」「ヴェルファイア」「ノア」「ヴォクシー」「ランドクルーザー300」「ランドクルーザー70」「ハイエース」といった、トヨタを代表する錚々たる車種を造っているのです。
しかも、アル&ヴェルやノア&ヴォクに関していえば、企画、設計、開発、生産のすべてを同社が一貫してトヨタ自動車から委託されて行っているのです。
またランドクルーザーに関しても、デザインや開発の一部、生産を担当。先日発表されたばかりの新型「ランドクルーザー250」についても、ダカールラリーでドライバーをしている同社の三浦 昂さんの知見が大いに活かされているわけです(生産はトヨタ自動車田原工場と日野自動車羽村工場)。
ちなみに、トヨタ車体の生産拠点は本社富士松工場(ノア&ヴォク、ランクル70トラックなど)の他、いなべ工場(アル&ヴェル、レクサスLM、ハイエースなど)、吉原工場(ランクル300、70バン、レクサスLX)、そして岐阜車体工業(ハイエース・スーパーロング、ハイメディック、コースターなど)が存在します。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
マセラティ、故郷モデナへ── 光と音が導く「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」が告げる新しい鼓動【PR】