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なぜ人気モデル「ミニ・クラブマン」は生産終了!? 最後の1台が英国工場から出荷 55年の歴史に幕を閉じた理由とは

なぜ生産終了? そして後継モデルはある!?

 2007年に新世代「ミニ・クラブマン」が登場してから17年、英国オックスフォード工場では55万台を超えるモデルが生産されました。クラシック・ミニ時代のミニ・クラブマンを含めると55年間で、3代、110万台が生産されたことになります。

 なぜ、そんな人気のモデルが生産終了することになったのでしょうか。

2007年、第2世代ミニに登場した「ミニ・クラブマン」
2007年、第2世代ミニに登場した「ミニ・クラブマン」

 BMWミニとして2001年に復活し、世界中で人気を博しましたが、初代ミニは3ドアおよびコンバーチブルしかなく、ユーザーからはさまざまな要望が届いたといいます。

 2006年には第2世代ミニとなり、そのタイミングでボディバリエーションを拡大。ミニ・クラブマンが復活したのはこのときでしたが、他にも「ミニ・クーペ」「ミニ・ロードスター」、そしてより大きなCセグメントの「ミニ・カントリーマン(当時日本では『ミニ・クロスオーバー』車名)、「ミニ・ペースマン」が登場しました。

 そのなかでミニ・クラブマンは、Bセグメントのミニ3ドアをベースにしたエステートモデルとして、デザインだけではなく独自のスタンスを確立していました。

 2013年に第3世代ミニに進化、ラインナップは「ミニ3ドア」「ミニ・コンバーチブル」「ミニ・クラブマン」「ミニ・クロスオーバー」に加え、「ミニ5ドア」も登場しました。

 ミニ3ドアよりも“広いミニ”を求めるユーザーにとっては、ミニ・クラブマンのほかにもミニ5ドアやミニ・クロスオーバーという選択肢が増えたことで、その立ち位置も微妙になってしまいました。

 2023年に欧州で第4世代ミニが発表されました。現在、新型ミニ3ドアと新型ミニ・カントリーマンが欧州で発表され、日本でも新型ミニ・カントリーマンは2023年11月に発表されています。

 新世代ミニのラインナップに、ミニ・クラブマンが加わる可能性はおそらくないと予想されます。

まもなく世界初公開される予定の新型ミニ「エースマン」のテスト風景
まもなく世界初公開される予定の新型ミニ「エースマン」のテスト風景

※ ※ ※

 2022年7月に発表されたスタディモデル、ミニ「コンセプト・エースマン」が、「ミニ・エースマン」という車名でまもなく登場する見込みです。

 コンセプト・エースマンは全長4050mm×全幅1990mm×全高1590mmというボディサイズで、全長4445mmの新型ミニ・カントリーマンと全長3858mm(欧州仕様)の新型ミニ3ドアの中間にあたるサイズとなっています。

 このまもなく世界初公開される予定の新型ミニ・エースマンが、従来のミニ・クラブマン、そしてミニ5ドアの後継モデルという立ち位置になると予想されます。

Gallery 【画像】「えっ…!」これが生産終了となった「ミニ・クラブマン」です(49枚)

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