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名車マツダ「RX-7」を米国オークションで発見! 500台限定のロータリーエンジン30周年記念モデルってどんなクルマ?

ピュアスポーツを追求した希少な2ローターターボの限定車

 マツダのピュアスポーツとしていまでも高い人気を誇るのが、1978年に登場した「RX-7」です。

米国オークションに登場した1997年式マツダ「RX-7 タイプRS-R」
米国オークションに登場した1997年式マツダ「RX-7 タイプRS-R」

 スポーツカーに求められるスタイルと性能を徹底追求した初代RX-7は、当時のスポーツカーのアイコンでもあったリトラクタブルヘッドライトを採用。

 さらにクルマでは世界初の採用となるロータリーエンジンを搭載することで、軽量化と高出力化に対応するだけでなく、低重心化にも成功しました。

 また、コンパクトなエンジンはスポーツカーには理想的な重量配分の「フロントミッドシップレイアウト」を採用することで、重量配分を50対50に近づけることで回頭性がよいクルマとして人気を博します。

 ほかにも初代RX-7ではターボモデルで165馬力の最高出力を発生し、パワーウエイトレシオは6.18kg/psというスポーツカーとしては理想的なスペックといえるでしょう。

 そして1985年に誕生した2代目RX-7(FC-3S)は、さらに走りを追求したモデルで最終的にはエンジン出力を215馬力まで高め、ワイド扁平タイヤを収めるためにブリスターフェンダーを採用したグラマラスなボディが特徴的です。

 当時は走り屋ブームということもあって、FRレイアウトのハイパワーカーに注目が集まっていたこともあり、2代目RX-7はマツダのヒット作となりました。

 そして2代目から6年後の1991年に3代目RX-7(FD‐3S)が発表され、当時は「アンフィニ」の販売チャンネルで取り扱っていたこともあり、デビュー時はアンフィニRX-7として取り扱われていました。

 パワートレインは先代の13B型2ローターの改良版ですが、出力は最終的に280psまで高められ、5速マニュアルトランスミッションを介して伝えられます。

 エクステリアもリトラクタブルライトは継承したものの大幅刷新し、初の3ナンバーボディとなります。

 ボンネットはロータリーエンジンの利点を活かすことでさらに低められ、先代の直線基調から曲線基調に改められたシルエットは、当時のスーパーカーにも匹敵するようなデザインは海外でも高い評価を得ました。

 そのため、当時のスポーツカーとしては珍しい10年以上のモデルサイクルとなり、数多くの限定車や特別仕様車が登場しました。

 そして2024年の2月にRX-7の500台の限定モデルが、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer 」に出品され、注目を集めました。

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