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F1創設75周年にタグ・ホイヤーが公式タイムキーパーへ復帰! 数多くの伝説と共に歩んだ「タグ・ホイヤーの歴史」を振り返る

●時計ブランド初のF1スポンサーに

 1860年にエドワード・ホイヤーが創業したのちのタグ・ホイヤー。1911年には世界初のダッシュボード搭載のクロノグラフを、1916年には1/100秒を計るマイクログラフを発表するなど、産業や旅行、スポーツ分野で必須となる高精度計時の分野において名を馳せていきました。

 1950年には記念すべき第1回のF1世界選手権が開催されましたが、こうした時代の流れを受けてホイヤー(当時の社名)ではクロノグラフ付きの腕時計の製造に着手。

タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ(Ref. CAH1113.BT0714)/1986年
タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ(Ref. CAH1113.BT0714)/1986年

 その後、ブランドが大きな転機を迎えるのは1969年のこと。スイス出身のドライバー、ジョー・シフェールとの契約によりそのシーズンにおいて彼のマシン(ロータス49B)にはホイヤーのロゴを、スーツにはダイヤシールドをあしらい、そして彼の腕には新ムーブメント・キャリバー11搭載の「オータヴィア」(Ref.1163)を着用。

 自動車関連企業以外の時計や高級ブランドがF1スポンサーとなるのはこれが初めてのことであり、F1と腕時計の歴史における画期的な快挙を成し遂げたのです。

●ホイヤーからタグ・ホイヤーへ

 1971年にはフェラーリのテストコースのための新たな計時システム「ル・マン・センチグラフ」を手掛け、1975年のニキ・ラウダの優勝にも貢献。こうしたフェラーリとのパートナーシップは1979年まで続きます。

 そして、1985年にホイヤーは、マクラーレンF1チームのオーナーである、テクニーク・ダバンギャルド(TAG)グループの傘下となり、現在の社名「タグ・ホイヤー」が誕生。

 1986年にはアラン・プロストのマシンにタグ・ホイヤーとして新たなロゴが飾られ、現在に続くシンボリックアな人気コレクション「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」も発表されています。

 1989年からは、その前年にマクラーレンへと移籍したアイルトン・セナがタグ・ホイヤーの時計を愛用するようになり、彼の偉大な伝説を支えることとなります。

“WE ARE BACK”! F1が75周年という節目の年に再び公式タイムキーパーに復帰するタグ・ホイヤー
“WE ARE BACK”! F1が75周年という節目の年に再び公式タイムキーパーに復帰するタグ・ホイヤー

●F1公式タイムキーパーへ 

 そして、1992年にはF1の公式タイムキーパーとなり、高精度の計時でレースを支えるとともに、印象的なシールドのロゴも会場の雰囲気を盛りげる象徴的な存在に。

 2008年にはタグ・ホイヤーを身につけたルイス・ハミルトンがワールド・ドライバーズ・チャンピオンとなるなど栄光の歴史は続きますが、2015年にはマクラーレンとは別々の道を歩むことを決意し、2016年にレッドブルとのパートナーシップを締結。

 もちろんこちらにおいても4度のチャンピオンシップに輝くなど華々しい成績を収めており、チームウェアにあしらわれたシールドロゴを世界中に印象付けています。

 2013年から昨年まではロレックスが務めていたF1の公式タイムキーパーですが、2025年にはふたたびタグ・ホイヤーへとバトンタッチ。

 近年人気が再燃し各界からの注目度も高まっているF1。タグ・ホイヤーとの名コンビで再び歩み出すF1の今後に大きな期待が持たれます。

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