“世界の終末”だって生きていける!? 水陸両用にカスタムされたジープ「グラディエーター」が販売中! 気になるマーケットの評価とは?
アメリカ人はよっぽど“世界の終末”が好きらしい
海外通販サイトのeBayを眺めていたら、気になる2020年式のジープ「グラディエーター」を発見しました。除雪車なのか装甲車なのか、よく分からない不気味なオーラを放つ1台で、車両解説には“水陸両用車”であることが記されています。

このジープ「グラディエーター」には“SSアポカリプス・ボートトラック”という名称が与えられています。
アポカリプスは“世界の終末”を意味する言葉で、アメリカでは“ゾンビ・アポカリプス”や“エイリアン・アポカリプス”など、実にさまざまなアポカリプス映画が存在します。このジープ「グラディエーター」は、要はサバイバルに適したボート兼トラックということなのでしょう。
“SSアポカリプス・ボートトラック”は特許取得済みの“タンデムアクスル技術”なるものがウリのようで、後輪駆動軸の代わりにスクリューを搭載しています。
陸上では時速100マイル(約160km/h)、海上でも14ノット(約26km/h)での走行(航行?)を可能にしています。
フロントエンドにあるラッセルに見える部分は文字どおり船首で、ボディ横にはポンツーンを装着し……と、まるで装甲車かと見まがうような威圧的なルックスに仕上がっています。
43インチという特大サイズのミッキートンプソンタイヤ、4インチのリフトアップ、20インチのブロンズカラーホイールなど、カスタマイズも徹底されています。
もちろん、実用性も考慮されており、アルミ製ロールケージやプロパンガスを用いた調理グリルなどを装備。インテリアには全天候対応のカウボーイサドルシートを採用し、「アウトドアでの使用も想定している」と謳われています。
●存在感は抜群だがマーケットの評価は……
このジープ「グラディエーター」ベースの“SSアポカリプス・ボートトラック”、eBayで2024年11月には9万9999ドル(約1562万円)、12月には8万7500ドル(約1367万円)でそれぞれ販売されていましたが、期限までに買い手は見つかりませんでした。
現在はSoFloカスタムズというアメリカのショップにより、7万9995ドル(約1250万円)にて販売されています。
なお、CARFAX=アメリカの車両履歴閲覧サービスによると、当該車両は2021年2月と2022年3月に追突事故に遭遇しています。この修復歴の影響なのか、はたまた誰も水陸両用車を求めていないのか、マーケットからの評価は厳しいようです。
とはいえ、“SSアポカリプス・ボートトラック”が放つ異様な存在感は否定しようがありません。まるで映画『マッドマックス』から飛び出してきたかのようなルックスは、見る者の想像力を否が応でも刺激します。
ゾンビが蔓延る世界でも、エイリアンの侵略下でも、はたまた気候変動による大洪水の際にも、この1台があればなんとかなりそうな気がしてきます。少なくとも、そんな妄想を掻き立ててくれる、稀有な存在であることは間違いありません。
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