“CBキラー”として名を馳せた「異端の2ストマシン」が米国オークションで落札 54年前に登場した極上カワサキ「マッハIV」の令和での価値とは
当時、市販車としては破格の加速力を実現
2025年12月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」において、1972年式のカワサキ「H2マッハIV」が出品されました。
カワサキの「マッハ」シリーズは、1969年に登場した「マッハIII(H1)」が始まりです。
排気量500ccの2ストロークトリプルという構成は、欧米市場で高く評価され、「ゼロヨン最速」を目指した独自のコンセプトは多くのライダーを虜にしました。
しかしその後、ホンダが「CB750FOUR」を市場投入したことで、4ストローク4気筒の高性能バイクが一気に台頭します。
カワサキとしても水面下ではZ1の開発が進んでいましたが、発売までに時間がかかることが見込まれたため、その間の対抗馬として登場したのがH2こと「マッハIV」でした。
マッハⅣは、販売当時は750SSという名称でも知られ、排気量748ccの2ストローク空冷3気筒エンジンを搭載したモデルとして、強烈な加速性能を武器に発売されました。

CB750に最高速度や加速性能で対抗することを目標に、500ccのH1エンジンをベースにボア・ストロークを拡大。最高出力74馬力、最大トルク77Nmを誇り、乾燥重量192kgという軽量さも相まって、当時の市販車としては破格の加速力を実現しました。
その圧倒的なパフォーマンスの一方で、燃費や排ガス、騒音といった実用面では時代の流れに逆行する存在でもありました。
特にオイルショック後の1970年代中盤には、環境性能を重視する流れが強まり、結果として「マッハIV」は1975年をもって生産終了に至ります。
とはいえ、その尖ったキャラクターと独自のメカニズムは、今日でも多くのファンを魅了してやみません。
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