半世紀以上前に登場した「スズキ初のナナハン」を米国で発見 走行2.5万キロの極上車 2スト3気筒の独自の鼓動が魅力の「GT750」とは
「ウォーターバッファロー」の愛称で知られる水冷3気筒モデル
2026年5月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」に、1974年式のGT750が登場しました。
GT750は、1971年にスズキ初の排気量750ccクラス、いわゆる「ナナハン」として投入された歴史を持つモデルです。
当時のバイク市場では、4ストロークエンジンを搭載した大型モデルが台頭しつつありましたが、スズキは得意とする2ストローク技術を活かしたアプローチを選択しました。
その結果誕生したのが、国産の量産モデルとして初めて水冷2ストローク直列3気筒エンジンを採用したGT750です。

熱管理の難しい大排気量2ストロークエンジンを冷却するため、大型のアルミ製ラジエーターと電動ファンを用いた加圧強制循環式システムが構築されました。
この冷却システムを装備した独特の佇まいから、北米市場では「ウォーターバッファロー」という愛称で広く知られることになりました。
外観デザインにおける特徴は、車体前面に配置された大型のラジエーターと、左右および中央から伸びるマフラーレイアウトにあります。
搭載された水冷2ストローク直列3気筒エンジンは総排気量738ccで、新車時のスペックは最高出力67ps、最大トルク約75.5Nmを発揮していました。
2ストローク特有の加速力を維持しながらも、水冷化によって優れた静粛性と全域における滑らかな出力特性を実現していました。
トランスミッションは常時噛合式5段リターンを採用しており、巡航時の快適性を高めていました。
車体構造やブレーキには同社がレースで培った技術が応用されています。
計器類には大径のメーターのほか、中央に水温計を配置したメーター群が採用され、正確な情報をライダーに提供していました。
これらの設計により、当時の大型クルーザーモデルの中でも独自の立ち位置を築いていました。
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