“7人乗りのメルセデス・ベンツ”はなぜ売れる? 2024年の登録台数で輸入SUVで第2位に入った「GLB」人気の理由を探る
コンパクトボディで7人乗りのGLBはライバル不在
GLBは2020年6月の発売直後こそ大ヒットとはならなかったものの、安定した販売台数を重ね、着々と順位を上げてきました。

2021年と2022年はともに11位につけ、2023年は8位にランクイン。そして前年末にマイナーチェンジを果たした2024年が4位です。いずれの年も5人乗りのGLAよりも売れており、GLB特有のデザイン、もしくは7人乗りの優位性が伺えます。
同じメルセデス・ベンツの7人乗りと言えば「GLE」が代表です。他メーカーではBMW「X5」やアウディ「Q7」が筆頭に上がるものの、いずれも全長5m前後と大型であるうえ高額です。強いて言えば国産ミドルサイズSUVが、競合するライバルとなります。
このように比較的コンパクトサイズの7人乗りSUVであるGLBは、輸入車において非常に珍しい存在です。価格もメルセデス・ベンツとしては比較的手ごろであり、実質的にライバル不在のGLBは、十分に売れるポテンシャルを持ったクルマと言えるでしょう。
その一方で、3列シートを備えたGLBにはメルセデス・ベンツらしさが欠けているという意見も多く聞かれます。少なくとも、快適とは言えないGLBの3列目シートにメルセデス・ベンツらしさを感じる人は少ないかもしれません。
しかしメルセデス・ベンツも乗用車である以上は利便性が求められます。そして現にGLBは安定した販売台数を売り上げています。この結果は、GLB自体のポテンシャルもさることながら、メルセデス・ベンツのブランド力も大きく影響していることでしょう。
輸入車ブランド別でもっとも多くの販売台数を獲得しているのはメルセデス・ベンツであり、それだけ潜在顧客が多いということでもあります。
「Aクラス」や「Cクラス」など、他のメルセデス・ベンツからGLBへの乗り換えるケースも多いはずです。これまでSUVを敬遠していたメルセデス・ベンツオーナーも、3列目シートの利便性を求めてGLBに乗り換えるケースも十分に考えられます。
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もちろん、GLBが今季のランキング上位に食い込んだ要因は、他車種の動向も影響しています。
そのひとつは、メルセデス・ベンツの人気車種である「Cクラス」や「Eクラス」がモデル半ばで販売台数が落ち込んでいた点です。
さらに、フォルクスワーゲンが全体販売台数を大きく落とし、売れ筋であったコンパクトSUVの「T-Roc」と「T-Cross」の販売が減退していることもGLBの順位を押し上げた一因と言えるでしょう。
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