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3月の梅が見どころ! 作られたのは江戸時代!? 日本3名園のひとつ「水戸の偕楽園」ってどんなところ?

●造園者の想いが込められた「偕楽園」

 日本には、美しい庭園が数多く存在していますが、その中でも「日本三名園」と呼ばれる庭園は特に名高いものです。

 そのひとつである水戸の「偕楽園」は、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭によって造られた庭園です。

 江戸時代、多くの大名庭園はその所有者が楽しむために作られたものでしたが、偕楽園は一般庶民も訪れることができる開かれた庭園として作られました。

約3000本もの梅の木が植えられている
約3000本もの梅の木が植えられている

 名前の由来となった「偕(とも)に楽しむ」という言葉が示すように、斉昭は藩士や庶民と共に庭園を楽しむことを目的としていたとされています。

 偕楽園の大きな特徴のひとつが梅の木の存在です。斉昭は梅を大切にしていたことから、園内には100品種以上、約3000本もの梅が植えられています。

 斉昭は「ここにおいて梅樹数千株を芸ゑ、もって魁春の地を表はす」という言葉を書き残し、真っ先に春が来る場所、そして梅の実を兵糧として有事の際の備えとしました。

 しかし、偕楽園の魅力は梅だけではありません。偕楽園は「陰と陽」という独自の世界観が楽しめる庭園として、国内外から注目を集めています。

 では、陰と陽の世界観とは一体どのようなものなのでしょうか。

 斉昭は中国の陰陽思想を参考にし、「すべての生き物がいのちを保っているのは、陰と陽、寒と暑など相反するものが自然の道理にかなって調和を保っているから」という考え方を大切にしていました。

 この考え方が後楽園にも表現されています。庭園の中に広がる開放的で光に満ちた空間を「陽」の世界、木々に囲まれた静かな小道や竹林を「陰」の世界としました。

●偕楽園の楽しみ方とは

 偕楽園は梅だけではなく、陰と陽の独特な世界観を楽しむことができる名園ですが、どのように楽しむことができるでしょうか。

梅の時期を問わず人気の声も
梅の時期を問わず人気の声も

 偕楽園では、おすすめルートとして「『陰と陽の2つを感じる』ゆったりリフレッシュコース」が設定されています。

 偕楽園には門がいくつかありますが、このコースで最初に入園する門は好文亭表門です。好文亭表門は開園以来の正門で松煙で塗られて黒いことから黒門とも呼ばれています。

 表門をくぐると、孟宗竹林と呼ばれる1000本以上の竹が陰の世界へ誘い、竹の圧倒的な存在感は心安らぐ空間です。

 竹林を抜けると、斉昭が景観を考慮して設置した、地形の高低差を巧みに利用した集水装置「吐玉泉」を見ることができます。

 最後に、吐玉泉を通過して道なりに進んだ先にあるのが、斉昭が自ら設計した「好文亭」です。先ほどの竹林よりも光に溢れ、開放的な空間から陽を感じずにはいられません。
 
 好文亭から北東の方に進むと梅林に行けるのですが、梅林も開放的で斉昭の表現した陽の世界を感じることができます。

 実際にこのコースで楽しんだ来園者について、偕楽園の担当者は次のように話します。

「たくさんの来園者から楽しんでもらえていますが、リフレッシュコースを通られた方からは、『園内がとてもきれいで眺めも良く、歩いていて気持ちよかったです』とお褒めの言葉をいただきます。

 さらに、『春でなくても楽しめました。好文亭もよかったです』と梅の時期を問わず楽しんでいただきました」

 利用者の傾向として、前出の担当者は次のように話します。

「近隣にお住まいの方には日常的にご利用いただいておりますが、観梅シーズンや紅葉の季節には県内外から多くの観光客の皆様にご来園いただいております。

 また、最近では海外からの観光客も増えており、特に中国、台湾など、アジアからのお客様が多いです」

 後楽園の梅や自然、陰と陽の世界観は近隣に住む人だけでなく、多くの日本人や外国人から注目されているようです。 

※ ※ ※

 水戸の偕楽園は、藩主徳川斉昭の知的な考え方が息づく庭園として多くの人が訪れています。
 
 後楽園内の世界観は、竹林や木々で溢れた自然豊かな陰と開放的で光が満ち溢れた陽を感じることができそうです。

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