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BBSの進化が止まらない! 新素材「FORTEGA(フォルテガ)」に宿る“BBSジャパン製鍛造ホイール”の凄みを探る

新技術、新製品への、挑戦は続く――

「フォルテガはFLという製品として走り始めましたが、もちろんこれで終わりではありません。我々はフォルテガを完璧に掌握したとは思っていません。自信を持って世に出せるひとつの製品になっただけ。

「FL」プロトタイプを装着したBMW「iX3 M Sport」。純正ホイールは20インチであるのに対して、FLプロトタイプは21インチ。大径化したにもかかわらず、1本あたりの重量は5.5kg軽い
「FL」プロトタイプを装着したBMW「iX3 M Sport」。純正ホイールは20インチであるのに対して、FLプロトタイプは21インチ。大径化したにもかかわらず、1本あたりの重量は5.5kg軽い

 これからが始まりです。より幅広い車種、サイズへと拡充していくことがひとつ。さらに今回はBEV、SUVを狙った製品づくりでしたが、他のカテゴリーへの挑戦もしたいですね。たとえばフォルテガで究極的なスポーツホイールをつくったらどうなるか――。やりたいことは湯水のように湧き出てきます」

 そうした考えかたを包括して村上さんはホイールづくりを「料理と一緒だ」と例えました。フォルテガという優れた素材を手に入れたBBSジャパンが、初陣としてFLというレシピを完成させましたが、これからもレシピ(新製品)は増えていきそうです。FLに関しても、世の中のニーズを踏まえたサイズ拡充や、適合車種拡大などに取り組みながら。

 それは村上さん率いるエンジニアたちだけの挑戦ではありません。BBSの鍛造工程は、素材や製品によってやり方が異なります。フォルテガは新素材にして、生産が難しい側面はあるそうです。「尖った材料なのでクセがある」というフォルテガを、スムーズに高品質なホイールへと昇華させていくには、生産現場の技術が欠かせないのでしょう。

「素材、製法だけでなく、デザインも挑戦しました。今回は社内デザイナーが踏ん張ってくれましたが、BBSらしいクロススポークを踏襲しながらも、遊びゴコロのある立体的デザインで、なおかつきっちり性能を補完する理に適った造形を両立できたと思います。モダンながらも、私が昔から追求してきた機能美を表現できました。

 もちろん、素材ごとに異なる鍛造、切削、そして塗装工程や、最終仕上げをする職人たちを含めて、我々全員のチカラを持ってフォルテガ(BBS FL)が成り立ったのだと感じています」

 日々、自動車が進化し、多様化するなかで、村上さんは「ホイールサプライヤーとしての最適解はなにか?」と常に模索しています。それは未来のBBS像をみずからで創り上げていく、最高にやりがいのある仕事のようです。研究テーマを想像してワクワクしているような笑顔を前に、村上さんはこの難しい研究開発を心から楽しんでいると思えました。

Gallery 【画像】これが新素材で誕生したBBSジャパンのフォルテガ鍛造1ピースホイール「FL」です(24枚)

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