BBSの進化が止まらない! 新素材「FORTEGA(フォルテガ)」に宿る“BBSジャパン製鍛造ホイール”の凄みを探る
最高峰の鍛造技術を武器にした新素材「フォルテガ」
BBSジャパンが「FL」という新製品に宿したのはアルミニウム鍛造の新素材という「FORTEGA(フォルテガ)」です。これは、どのような技術と、そして思想を基にして生み出されたのでしょうか? フォルテガの生みの親であるBBSジャパンのエンジニア(開発本部 本部長)、村上貴志さんの言葉とともに紐解きます。

BBSジャパンは「立ち止まることは後退と同義だ」として、常に技術革新への挑戦を続けています。そのひとつの結果にして、象徴的事例として提示されたのがフォルテガ。アルミ鍛造、超超ジュラルミン鍛造、マグネシウム鍛造と3つの製法を巧みに使いわけてきた彼らが、さらにフォルテガという4本目の柱を立てたのです。
新素材とはいえ、まったく異質な素材をホイールに持ち込んだわけではありません。広義で捉えると「アルミニウム合金を使った鍛造製法の一種」だといいます。BBSジャパンの技術部部長として開発の初期段階から舵をとった村上貴志さんは、フォルテガによる新作ホイール「BBS FL」を前に、「ホイールに使うアルミは合金種なので懐が深い。成分配合により、さまざまな性格、表情を出せる金属だと思います」と、切り出しました。
「高重量化、高出力化がすすむ昨今のモータリゼーションにおいて、安全や信頼耐久性に直結する強度を充分に確保したうえで、高剛性と軽量性能とをバランスさせる。そのため形状を工夫するだけではなく、アルミ合金という素材自体から見直しました。基礎研究開発から数えると10年以上の歳月を要しましたが、だからこそ我々として新たな一歩を踏み出すことができたのだと思います」
こうして生まれたのがBBS FLです。フォルテガという“素材”をまず生み出し、そのうえでフォルテガの強みがもっとも活かされる形状を導き出し、最適な鍛造方法を考え、BEV(バッテリー電気自動車)、SUVに象徴される昨今の自動車トレンドへとマッチングさせたのです。従来のアルミ合金に比べて、その特性を維持しつつ高剛性を保ちながら、約10%も重量を削減しました。これに対してBBSジャパンは「強さとしなやかさ、軽さを両立させた」と謳います。
「運転の楽しさに直結する“軽さの追求”は重要ですが、軽くし過ぎると剛性は置いていかれます。数えきれないほど試作品をつくり、実走テストを重ね、微細な仕様変更を繰り返して、最適解を探しました。軽量性能ばかりではなく、高い静粛性や雑味のない乗り味など、質感までを追い求めたホイールに仕上がったと自負しています」
2025年の東京オートサロンでは発表されたBBS FLは、第一弾として200本(50セット)限定での受注が始まり、2025年4月1日からはいよいよ通常受注へと移行します。村上さん率いるエンジニアの、ひいてはBBSジャパンすべての人々の想いが詰まったフォルテガ(BBS FL)が、いよいよ本格的にBEV、SUVを支え始めます。
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