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走行距離わずか11キロの“ほぼ新車”! ビッカビカの「フォードGT」がオークション登場 第3世代の「アメリカン・スーパーカー」ってどんなクルマ?

ル・マンで活躍した初代をオマージュした3代目

 米国フロリダ州のジュピターで開催されるRMサザビーズのオークションに、2018年型「フォードGT」が出品されます。

 どんなクルマだったのでしょうか。

オークションに出品予定の2018年式「フォードGT」Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の2018年式「フォードGT」Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 クルマ好き、中でもレース好きな人に、好きなクルマのエピソードを尋ねると、1960年代初頭のフォード対フェラーリの闘いを挙げる人が多いのではないでしょうか。

 エンツォ・フェラーリが自らの会社をフォード社に売却するのを否定したため、ヘンリー・フォード2世はレースで彼を打ち負かしたいと考えました。

 そして開発された「フォードGT40」が、1966年のル・マン24時間レースでフェラーリを破り劇的な1-2-3フィニッシュを飾ったのです。

 その失敗と成功に満ちたストーリーは、ハリウッドが「フォードvsフェラーリ」という映画にしたほど魅惑的なものでした。

 2003年、フォード社は創立100周年を記念して、2代目となるフォードGTを発表しました。

 この2代目はスーパースポーツカー的な存在で、レースではあまり活躍しませんでした。

 そしてル・マンでの1-2-3フィニッシュから50周年となる2016年が近づき、フォードはル・マンに復帰するため、3代目となるフォードGTを極秘裏に開発しました。

 そのターゲットは、LM GTE-Proクラスでのクラス優勝でした。

 2015年のデトロイト モーターショーで発表された新型フォードGTは、自動車界に多大な衝撃を与え、そして当初の目標であるル・マン24時間レースでのクラス優勝を2016年に達成しました。

 このモデルはレースカーとして設計されましたが、ロードゴーイングモデルも設定されました。

 その幸運なオーナーになるためには申請をする必要があり、フォードに承認されて初めて注文手続きができたのです。

 新型フォードGTの生産台数は1350台に限定され、その大半は米国で販売されました。

 今回出品されたフォードGTは、2018年モデルとして製造されました。

 リキッドグレーのトライコート塗装にシャドーブラックのストライプが施され、オークションのカタログ掲載時の走行距離は、わずか7.1マイル(約11.4km!)でした。

 インテリアはダークエナジーのアップグレード パッケージで、カーボンファイバー製ホイール、6点式フルハーネス アンカー、グロスフィニッシュのカーボンファイバー パッケージ、グロスフィニッシュのエクステリア カーボンファイバー パッケージ、革巻きステアリングホイール、赤いブレーキキャリパー、チタン製エキゾースト、室内用ボディカバーなどのオプションを備えています。

 塗装やストライプを含めると、オプションの総額は約9万1700ドル(当時のレートで、約1000万円)にもなりました。

 妥協することなく設計され、ル・マン24時間レースを中心としたモータースポーツのトップレベルでの成功を念頭に、新型フォードGTは作られました。

 サーキットでの成功は、フォードが常に侮れない存在であることを証明しました。

 いま、この「第3世代」フォードGTは、初代や2代目のGTとともに、フォードが誇るべき存在となったのです。

 ほとんど新車同様の2018年型のフォードGT、オークションでの落札価格は、80万USドル〜100万USドル(1USドル=約145円として、約1億1600万円〜約1億4500万円)と予想されています。

Gallery 【画像】跳ね上げ式ドアがカッコいい! 第3世代の最新「フォードGT」を写真で見る(30枚)

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