特急「ロマンスカー」にも“子育て応援車”を設定 さらに小児IC運賃一律50円 小田急が“パパママ”に優しい施策をおこなう理由とは
子育て世代に優しい施策はどこから始まった?
そんな子育て中の利用者に優しい取り組みですが、いったいどこから始まったのでしょうか。
その原点は2021年11月に策定した「子育て応援ポリシー」です。

小田急電鉄の広報担当者は「ベビーカーを抱え電車の乗り降りに苦労される方や赤ちゃんが突然泣き出した時でも安心して利用してほしいという想いが出発点です」と語ります。
また2021年5月に約1か月間運行したイベント列車「子育て応援トレイン」が好評だったことも常設化の後押しとなりました。
車内施策と並行し駅構内でもサポートを拡充しています。
2023年3月から代々木八幡や下北沢など7駅に完全個室のベビーケアルーム「mamaro」を設置しました。面積1.28平方メートルの空間にソファとコンセントを備え、おむつ替えや授乳を人目を気にせず行えます。
運賃面では2022年3月に小児IC運賃を全区間一律50円へ低廉化しました。小学生の移動を身近にするため「大人運賃の半額以下に一律低廉化するサービスは全国初」と胸を張ります。
こうした施策は沿線で開催する「おだきゅう Family Fun フェスタ」などのイベントとも連動し、2024年度は2日間で約4万7000人が来場しました。
子育て世代へのアプローチに積極的な姿勢を見せる小田急電鉄ですが、どのような狙いがあるのでしょうか。
前出の担当者は「子育て世代のお客さまに安心快適に駅を利用いただき小田急線を『子育てパートナー』として認知いただきたい」と話します。
さらに、「お客さまから寄せられた実際の体験を共有し温かい気持ちを届けたい」と同社は語り、沿線全体で子育て世代を支える取り組みは今後も深化しそうです。
※ ※ ※
通勤車両で始まった子育て応援車はロマンスカーに広がり、駅設備「mamaro」や小児IC一律50円運賃と共に親子の移動を多面的にサポートしています。
利用者の共感とさらなる要望を受け、小田急電鉄は「子どもの笑顔は未来を変える」というポリシーのもと、沿線をより一層子育てしやすいフィールドへ磨き上げる方針です。
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