今や満員電車のリュック「前抱え」はもう迷惑!? 結局、持ち方に正解はあるの? 鉄道各社の提示やアナウンスをチェックしてみた結果…
今や前抱えリュックもマナ悪!? 一体何が正解なのか
梅雨が明け、いよいよ本格的な夏の通勤シーズンに突入しました。
気温と湿度の上昇とともに、朝夕の満員電車では乗客同士の距離がさらに縮まり、熱気も高まります。
そんな状況でふと気になってくるのがリュックの持ち方です。

誰もが一度は「他人のリュックが邪魔」と感じた経験がある一方で、自身は「気をつけているつもり」になっている場合も少なくありません。
しかし、その意識と周囲の受け止め方にはしばしばズレが生じているようにも思えます。
そもそも電車内では、リュックをどのように持つのが正解なのでしょうか。
前に抱えるべきか、背負ったままでも許容されるのか。あるいは降ろして手に持ち、足元に置くのが理想なのか。
人によって判断が異なり、明確な基準が存在しないように見えるのが現状です。
鉄道各社の掲示やアナウンスでは「前に持つ」「網棚に載せる」「足元に置く」といった例が挙げられていますが、実際の車内ではそれが十分に守られているとは言い難い状況です。
一般的に、混雑した時間帯には、リュックを前に抱えるか、手に持って体の前に置くのが基本とされています。
また、座席に座っている場合は膝の上に載せるのが望ましい姿勢とされます。
一方、車内が空いている時間や区間であれば、背負ったままでも他人への接触が起こりにくく、不快感を与えるリスクは相対的に低くなります。
このように、時間帯や車内状況に応じて柔軟に対応することが求められています。
しかし、前に抱えることが必ずしも「正しい」とは限りません。
たとえば、リュックを胸元に持ちながらスマートフォンを操作していた男性の肘が、隣に立っていた女性の顔に当たってしまうという事例もあります。
配慮のつもりで取った行動が、かえって別の迷惑行為になる恐れも否定できません。
このような状況を踏まえ、東京メトロではリュックを前に持つよりも「手に持つ」あるいは「網棚に載せる」ことを推奨しています。
また、JR東日本でも公式のマナーガイドラインにおいて「混雑時には手荷物を網棚や足元に置くように」と明記されており、実際の車内アナウンスでも「リュックは前に抱えるか、荷物棚をご利用ください」と案内されています。

しかし、「足元に置く」と言っても、全員にとって簡単な方法ではありません。
「足元に置くと移動がしづらい」「混雑時には荷物を取りづらくなる」といった利用者の声もあり、実行には一定の工夫が必要になります。
荷物のサイズや重さによっては、周囲への配慮だけでなく、自身の安全性や移動のしやすさも考慮しなければなりません。
さらに最近では、前に抱えるスタイルでスマートフォンやノートパソコンを操作し、リュックを「机代わり」にしている利用者も現れ、これが新たな迷惑行為として指摘されています。
リュックの持ち方は場面ごとに最適な方法が異なり、一概に正解を断じることは難しいと言えます。
だからこそ、混雑状況や乗客の位置関係、荷物の大きさや重さといった要素に応じて、柔軟に行動を選び取る姿勢が必要です。
そして何よりも、周囲の人々がどのように感じるかを意識することこそが、公共空間におけるマナーの基本であると言えるでしょう。
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