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アルファ ロメオ「GTV」に搭載されていた“世界遺産的エンジン”の魅力とは? 抜群の官能性能は“スーパーカーいらず”の気持ちよさ【今こそ乗っておきたい名車たち】

「このまま甘美に爆死したい」と思わせるほどの高揚感

“ブッソーネV6”というエンジンには、はっきりいってしまうと、往年のマンガの主人公『丸出だめ夫』みたいな部分がないわけではありません。

往年の名機“ブッソーネV6”を搭載していたアルファ ロメオ「GTV」
往年の名機“ブッソーネV6”を搭載していたアルファ ロメオ「GTV」

 アクセルペダルを積極的に踏んでいくと燃費は5~7km/Lくらいしか走りませんし、エンジンオイルは3000kmごと程度を目安に交換してやらないと、ちょっと大変なことになります。

 しかし、その分だけというかなんというか、“ブッソーニV6”は「死ぬほど官能的に回る」のです。

 文才不足ゆえ、あの独特の回転感覚と高揚感を文章で表現するのは難しいのですが、筆者(伊達軍曹)が“ブッソーネV6”を搭載するアルファ ロメオ「GTV」に乗っていたときは、高速道路などで加速している際、「このまま甘美に爆死したい……」と、しばしば思ったものです。

 もちろん、実際には爆死による自死など選択せず、100km/hや120km/Lに達した段階でアクセルペダルを戻していましたが、あれは危険な誘惑でした。“ブッソーネV6”の回転感覚および燃焼爆発感覚は、現世の向こう側にある“彼岸”の感覚と、どこかつながっているのかもしれません。

 スーパーカー系を除外していうのであれば、この世で「爆死したくなるエンジン」は“ブッソーネV6”だけ……というのが、一応、さまざまなクルマを所有してきた筆者の結論です。

 しかしアルファ ロメオは、そんな“ブッソーネV6”エンジンの生産を2006年に停止し、以降、ゼネラルモーターズのシリンダーブロックを使ったヌルいV6エンジンを採用するようになりました。

 時代の要請という観点で、環境性能的には完全にイマイチである“ブッソーネV6”の廃止は致し方なかったのでしょうが、とにかく残念ではありました。

 そして、さらに残念なのは、近年、栄光の“ブッソーネV6”を搭載するアルファ ロメオの中古車流通量が激減傾向であるということです。

 アルファ ロメオ「GTV」の場合でいうと、2025年の8月頭現在、“ブッソーネV6”を搭載する物件の数は、全国でわずか7台程度。まだ「絶滅」には至っていませんが「絶滅近し」ということはできるでしょう。

 普通のガソリンエンジン車であれば、この先まだまだ10年か20年は買えるでしょう。しかし“ブッソーネV6”という名機を搭載するアルファ ロメオ「GTV」が買えるのは、せいぜいあと数年といったところです。

 もちろん、実際に爆死する必要など全くありませんが、「爆死したくなるほどの快感」をもたらす世界遺産的なエンジンの魅力を味わいたい人は、お急ぎください。筆者がいえるのは、ただそれだけです。

Gallery 【画像】「えっ…!」世界遺産的なエンジンの魅力を味わえる! これがもうすぐ買えなくなるアルファ ロメオ「GTV」です(10枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介

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