アルファ ロメオ「GTV」に搭載されていた“世界遺産的エンジン”の魅力とは? 抜群の官能性能は“スーパーカーいらず”の気持ちよさ【今こそ乗っておきたい名車たち】
官能的エンジンも間もなく味わえなくなる!?
何年か前まで、「20XX年にはエンジン車の販売が終了する!」なんて見方が大勢を占めていましたが、なんだかんだでエンジン車の製造と販売は、今後も結構長く続きそうです。

例えば、ポルシェは「カイエン」や「マカン」といったSUVをすべてBEV(電気自動車)に置き換えるつもりだったようですが、最近は「内燃エンジンまたはプラグインハイブリッドを搭載したモデルを含む製品ポートフォリオを拡大する」といい出しています。また、わが国のトヨタは、以前からエンジン車を含む“マルチパスウェイ戦略”を掲げています。
それゆえ「近い将来、エンジン車に乗れなくなるかも」という心配は、さしあたり不要です。しかし、“本当のエンジン”といいますか、ガソリンをガンガン燃やすがゆえに官能的なフィーリングを味わえるタイプのエンジンは、比較的近い将来、味わえなくなってしまうのかもしれません。
例えばそれは、アルファ ロメオ「GTV」の絶滅傾向とリンクしている話です。
アルファ ロメオ「GTV」は、1970年代から1980年代にかけて販売された「アルフェッタGTV」以来途絶えていた「GTV」という伝統の車名を、1994年(日本導入は1996年)に復活させたスポーツクーペ。1994年に本国で発表され、日本では1996年〜2006年まで販売されていた前輪駆動の2ドアクーペです。
ちなみに「GTV」という車名は、Gran Tourismo Veloce=速いGTの頭文字からとられたもの。また基本設計は、同時期に販売されていた「スパイダー」と共有していました。
ウェッジシェイプや丸型4灯ヘッドライトといった個性的な「GTV」のエクステリアは、当時、ピニンファリーナに在籍していたエンリコ・フミアがデザインしたもの。それがこのクーペの大きな魅力ですが、それ以上に魅力的なのは、なんといってもアルファ ロメオ伝統のV6ガソリンエンジンを搭載していた……ということでしょう。
なかでも1997年モデル以降の日本仕様は、俗に“ブッソーネV6”と呼ばれる往年の名機を搭載していました。
“ブッソーネV6”は、イタリア・トリノ生まれのエンジニアであるジュゼッペ・ブッソが開発。1979年発表の「アルフェッタ」と「6(セイ)」に初めて搭載されたV6ガソリンユニットです。
当初はSOHCだった“ブッソーネV6”ですが、途中からDOHCとなり、排気量も2リッターのほかに2.5リッター、3リッター、3.2リッターというバリエーションが生まれていきました。
ちなみに本記事でフォーカスするのは、アルファ ロメオ「GTV」が搭載したうち、1997年モデルから採用された3リッターと、2003年に3.2リッターへと排気量が拡大された“ブッソーネV6”です。
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