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カーナビとしての使いやすさは「グーグルマップ」を超えている!? 誰でも無料で使える トヨタが本気で作った“ナビアプリ”「モビリンク」の実力とは

広い道を優先して案内するメリットとデメリット

 一方、ある程度の距離以上のドライブになると、スマホの小さな画面では「どのあたりを走っているのか」がわかりづらくなります。

国会議事堂のような著名な施設は実際のスケールに合わせたリアルさで表現。交差点名や車線ガイドも使って案内する
国会議事堂のような著名な施設は実際のスケールに合わせたリアルさで表現。交差点名や車線ガイドも使って案内する

 しかしモビリンクでは画面右下のアイコンをタッチするだけで広域の地図に切り替わり、目的地との距離や位置関係の把握が容易です。

 こうしたわかりやすさが、「不安なく目的地までドライブしたい」という利用者に、大きなメリットとなっているのです。

 ただこうした使いやすさの一方で、いくつかの弱点もうかがえます。

 まず目的地の音声入力について、以前はデータベースがやや弱く、Googleの検索からの連携を余儀なくされることもありましたが、バージョンアップにより、かなり細かい目的地まで網羅されるようになりました。

 しかし発声のタイミングは、「ポン」という確認音のあと一拍置かないと話しはじめの数文字が認識されないため、慣れが必要です。

 また広い道を優先して案内するため、目的地が市街地の駅前の施設など、細い道が入り組んだ場所にある場合は、すぐそばまで来ているのに、手前から数百mほど“大回り”のルートを案内することもあります。

 さらに到着予想時刻は、渋滞や通過所要時間などリアルタイムのプローブ情報をもとにしていますが、その精度はGoogleマップに比べ若干“甘め”という印象です。

 ただこうした“クセ”を十分理解して使えば、「わかりやすい道を案内する」という特性に、十分なメリットが感じられるのではないでしょうか。

※ ※ ※

 なおモビリンクはそのままスマホでも使えますが、自宅で目的地や出発時間を「おでかけプラン」に登録し、対応するカーナビに転送して利用する「おでかけプラン連携」や、車載ディスプレイに表示してよりわかりやすい案内を受ける「Apple CarPlay」「Android Auto」「TOYOTA SmartDeviceLink for DH」にも対応するなど、単なるナビアプリ以上の実力も備えていることも、特徴として挙げられます。

 いま使っているナビアプリの案内がわかりにくいと思っている人、またふだんトヨタ車に乗っていて、レンタカーでトヨタ車以外を借りたときも慣れ親しんだ音声での案内を受けたいと思っている人、ぜひ一度使ってみてはどうでしょうか。

Gallery 【画像】 トヨタが作った「無料カーナビアプリ」ってどこが便利? 写真で見る(32枚)

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