VAGUE(ヴァーグ)

席を譲ったら逆ギレされた!? 優しさが誤解される電車マナーの“今” SNSでは「譲られたら逆に困る」といった声も…

NEXT:東京都交通局がおこなう対策を調べた結果

 一方で、社会的に善意でおこなわれるべきマナーの一環として、SNSで積極的に「席を譲る」文化を推進する声も少なくないようです。

このマークを身に付けてる人には基本的に席を譲りましょう
このマークを身に付けてる人には基本的に席を譲りましょう

 公共交通機関からもその文化は奨励されており、例えば東京都交通局では、譲り合いを促進するための「声かけ・サポート」運動を強化するキャンペーンを毎年実施しています。駅構内にポスターを掲示するなどの取り組みをおこなっているようです。

 しかし、現実にはその行動が必ずしも好意的に受け取られないことがあるため、公共交通機関の運営者や乗客同士での理解が重要になってきているといえます。

 なお、前出の東京都交通局は、席を譲ることに関する具体的なトラブルの統計は取っていないようです。ただ、単純な席譲りの構図では解決できない事態について、次のように回答しています。

「身体的・外見的に配慮が必要と分かりづらいお客様から、『優先席付近に乗車していても席を譲っていただけないことがあるため、車内アナウンス等で優先席の周知を徹底してほしい』などの声をいただくことはございます」

 このように、従来通りの運動は、より積極的な社会貢献意識を醸成することが目的ですが、乗客同士の距離感を適切に保つことも同様に重要といえます。

 しかし、東京都交通局では、現時点で「譲る側・譲られる側」の関係について、特別な変更や方針転換の計画はないといいます。

 今後は、理解を深めるための教育や啓発活動をさらに強化し、乗客間での自然なやり取りができる環境づくりが求められるでしょう。

 また、過去の事例から学び、席譲りの判断基準をより柔軟にし、状況に応じた適切な対応ができるようなマナー教育の重要性が再認識されています。

※ ※ ※

 公共交通機関における席譲り文化は、善意に基づく行動でありながら、近年ではその受け取り方に対する理解が必要とされています。

 譲る側と譲られる側の両者が快適に過ごせるよう、今後はより一層の配慮と理解が求められるでしょう。

Gallery 【画像】絶対に席を譲った方がいいシチュエーションとは? 写真で見る(10枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND