「じつはグーグルマップよりオススメじゃね!?」アップデートでさらに進化! トヨタが本気で開発した“完全無料”の「カーナビアプリ」最新版を試してわかった使い勝手とは
音声ガイドは電子合成音ではなく肉声だから聞きやすい
では、そのモビリンクの実力はどうなのか。最新版を実走行して検証してみました。

起動すると、トヨタ車ユーザーなら見慣れた地図が表示されます。地図上の道路は道幅も反映され、地図は2D/3D表示で切り替えも可能。市街地図レベルまで拡大すれば、建物ひとつひとつの家形を表示し、3Dに切り替えれば建物を高さデータに基づいて立体的に再現します。
特に国会議事堂とか東京スカイツリーといった著名な施設はCGによるリアルな表示を実現。これはトヨタの車載カーナビ譲りの機能でもあります。
ここで2025年8月に期間限定で追加された新サービスをご紹介します。それはYahoo!の公式キャラクター「けんさくとえんじん」がトヨタ車に乗ったデザインのアイコンを、現在地マークとして使えることです。これはYahoo!カーナビとの協業によって期間限定(10月31日まで)で実現したもので、期間中は無料でダウンロードできます。
なお、このアイコンは期間終了後も使えますが、期間終了後にスマートフォンを機種変更したり、アプリを再インストールした場合は購入が必要になるそうなのでご注意下さい。
次に目的地検索です。ここでは音声入力の活用が何と言っても便利です。いまどきカーナビ用アプリでは珍しくない機能ですが、この機能を使えばいちいちメニューから入っていかずとも、行きたい場所が一発で探し出せます。
複数のキーワードにも対応していて、たとえば「東京駅近くのマクドナルド」といった絞り込み検索にも即座に対応してくれます。この便利さは一度使ったら手放せなくなること間違いありません。
一方でモビリンクは、曖昧かつマイナーな対象を探し出すことは不得手です。しかし、その対策としてモビリンクは奥の手を持っていました。
多くの人が知っているように、この検索でナンバーワンは間違いなくGoogleマップ。これを超えるアプリは現時点で存在しません。そこで、モビリンクはGoogleマップで探し出した位置情報を転送して活用する機能を備えたのです。これによって、日本全国たどり着けない場所はないというぐらいいろんな場所を目的地に設定できるようになりました。
この機能の注意点としては、転送した結果はあくまで位置情報であって入口情報などには対応していないことです。そのため、場合によっては入口と反対側で案内が終了することもあることは知っておいて下さい。私は実際に体験しています。
ルートが確定して出発すると、さっそくトヨタ車ユーザーなら聞き覚えのある音声でガイドが始まります。交差点が近づいたときの案内方法やタイミング、その声もトヨタの車載ナビとほぼ同じ。特にこの音声案内は質感が極めて高く歪みも少ないために、走行中であっても聞きやすいのが特徴です。
その理由はこの音声に、実際にPCM録音した肉声を採用しているからです。実はカーナビ用アプリで使われる音声案内は多くが電子合成音となっていて、アプリによってはそのクォリティがあまり高くないことがあります。この差が聞きやすさに違いを生んでいるんですね。
モビリンクではこの音声を使って、交差点ごとに交差点名や車線ガイドを表示するほか、すべてではないにしろ交差点名の読み上げも行ってくれます。
通過する交差点をリスト化されて表示するのも、特に不慣れな道での案内にはとても重宝します。これは一般道と高速道路のいずれでも行われ、高速道路のリストにはそこまでの通過予想時刻を表示。SA/PAではエリア内にある施設もイラスト付きで案内します。
また、このリストをしまい込むと分岐する交差点名を最上段に大きく表示し、その途中の通過する交差点を最大2カ所まで案内するようになりました。
いずれも車線ガイド付きで案内されるので車線移動がスムーズに行えます。しかも、東京23区や政令指定都市では一部の交差点や都市高速の入口において進行方向をリアルなイラスト付きで案内するのです。
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