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珍しい右ハンドルの「緑のランボ」がオークションに登場 28年前登場した後輪駆動のスゴいスーパーカー「ディアブロSV」ってどんなクルマ?

ランボルギーニが最も大胆だった時代の象徴

 2025年11月1日に英国ロンドンで開催されるRMサザビーズのオークションに、1997年型のランボルギーニ「ディアブロSV」が出品されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品される予定の1997年式ランボルギーニ「ディアブロSV」Tom Gidden(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品される予定の1997年式ランボルギーニ「ディアブロSV」Tom Gidden(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 ランボルギーニのディアブロSVは、1995年のジュネーブ モーターショーで発表されました。

「SV」はスーパーヴェローチェ(英語でスーパーファスト)の略で、伝説のミウラSVで最初に使用された歴史的なサブネームを復活させました。

 ディアブロSVはディアブロVTのような4WDではなく、より軽いRWDを採用して、クルマとドライバーとの一体感を高めています。

 5.7リッター自然吸気V12エンジンは、最高出力は503馬力、最大トルクは428ポンドフィート(約580Nm)を発生しました。

 電子デバイスやターボチャージャーを使用することなく、ディアブロSVは0→60mph(約96km/h)加速が4秒未満、最高速が191mph(約306km/h)というパフォーマンスで、当時最速と言われました。

 増大されたパワーと2輪駆動の組み合わせは爽快な運転体験を生み出し、ドライバーのスキルを要求するクルマでした。

 エクステリアでは、30終焉記念モデルのSE30風テールランプの周囲はブラックアウトされ、デュアルフロントフォグランプ、SE30イオタ由来の改良型エンジンフードなどで、ノーマルのディアブロとは差別化されました。

 さらにリアウイングがアグレッシブなスタンスを強調し、ルーフに追加されたツインの冷却用インテークも特徴的でした。

 OZレーシング製アルミホイールの内側には、大径化されたフロントブレーキが備わり、制動力を大幅に向上させました。

 このディアブロSVは、レースゲームの「ニード・フォー・スピード」シリーズのカバーカーとしても有名になりました。

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 今回の出品車は、オリンパスグリーンのボディカラーで、インテリアは黒のレザー仕上げにグリーンのステッチとパイピングが施された、人気の仕様です。

 英国市場向けのディアブロSVでは唯一とされるカーボンファイバー製リアウイングや、標準装備のアルカンターラに代わるフルレザーのシート、電動調整ミラーとパワーウインドー、コラムアジャスト付きパワーステアリング、そしてオートエアコンといった快適装備も充実していました。

ミ ッショントンネルやセンターコンソール、ドアパネルには黒のアルカンターラを採用し、統一感のあるグリーンのステッチが入れられました。

 その大胆なインテリアは、ディアブロSVのキャラクターを引き立てています。

 今回のカタログ作成時点でオドメーターは5万2821kmを表示しています。

 この非現実的で純粋なディアブロSVは、登場からほぼ30年を経た今もなお、ランボルギーニが最も大胆だった時代の象徴として評価されています。

 1997年型のランボルギーニ ディアブロSV、オークションでの落札価格は37万5000UKポンド〜42万5000UKポンド(1UKポンド=約202円として、約7575万円〜約8585万円)と予想されています。

Gallery 【写真】グリーンのランボルギーニって珍しいよね! 右ハンドルのディアブロを見る(27枚)

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