生産わずか19台の超希少車! 日産「GT-R50 byイタルデザイン」をオークションで発見 走行距離わずか193キロの“スゴい国産スーパーカー”とは
現代の日本車スーパーカーの中でも頂点に位置する一台
日産とイタリア「イタルデザイン」が共同開発した特別モデルの日産「GT-R50 byイタルデザイン」が、イギリスのオンラインオークションサイト「Collecting Cars」に出品されました。
世界に19台しか存在しない超希少車として、世界中のコレクターから大きな注目を集めました。

このモデルは、R35型GT-Rをベースに、日産とイタルデザインの50周年を記念して製作された2021年式の特別仕様車です。
イタルデザインが手がけたボディは、標準モデルよりルーフラインを54mm低く設計し、専用LEDヘッドランプや再構築されたリアエンドなど、細部まで独自の造形が施されています。カーボンコンポジット素材を多用した外装は、まさに現代スーパーカーの風格を漂わせます。
搭載される3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」は、NISMOの手によって徹底的にチューニングされ、最高出力710馬力・最大トルク780Nmを発揮。GT3仕様のターボチャージャーや強化ピストン、インタークーラー、専用エキゾーストなど、モータースポーツのノウハウが惜しみなく注がれています。
足まわりにはビルシュタイン製可変ダンパーを採用し、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキを組み合わせることで、圧倒的な制動性能と乗り味を両立。ミシュラン・パイロットスポーツ4を履く専用19インチホイールが、その性能を支えます。
今回出品された個体は、19台中11番目に製造された1台で、ボディカラーはオプションの「リキッドシルバー・メタリック」。さらに約1000万円相当とされる工場オプションの油圧式リアウイングを装備しています。
内装はブラックレザーとスエードを組み合わせ、カーボントリムやレッドステッチを随所に配置。BOSEサウンドやレカロ製カーボンシートなど、特別感にあふれるキャビンです。
さらに驚くべきは、その走行距離。わずか120マイル(約193km)しか走っておらず、スイスの気候管理施設で保管されてきた“新車同然”のコンディションを維持しています。
販売時のMSRP(メーカー希望小売価格)は105万ユーロ(約1億3700万円)でしたが、落札価格は非公開のまま消されてしまいました。ですが、世界に19台しか存在しない事実と保存状態を踏まえれば、それを大きく上回る落札価格となっているはずです。
このGT-R50 by イタルデザインは、日産が誇るGT-Rの血統を次の時代に示す象徴であり、間違いなく“日本が世界に誇るスーパーカーの到達点”と呼べる一台です。
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