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機械式だけど針なしデジタルってどういうこと!? クロノスイスの異色ウォッチ「デジター」がリニューアルデザインで20年ぶりの復刻!

意外と使いやすい(!?)個性派ウォッチ

 大胆で挑戦的なデザインで知られるクロノスイスより、機械式時計でありながら針を用いないデジタル表示と、ブランドを象徴するレギュレーター(時分秒の独立配置)という特徴を掛け合わせたユニークな作品「ネオ デジター」が登場となりました。

手巻きの機械式時計だが表示はデジタル。機構はユニークだがわかりやすさも備えている
手巻きの機械式時計だが表示はデジタル。機構はユニークだがわかりやすさも備えている

 2005年に同コンセプトによるオリジナルモデル「デジター」が作られましたが、20年ぶりの復刻となる今回はオリジナルへと敬意を払いつつも現代的なアレンジと再構築により、デザインの全体をブラッシュアップさせた作品に。

 注目のそのダイヤルでは12時位置(とは言えませんが…)に時間を伝える“ジャンピングアワー”を、中央にはディスクの回転で分を表示する“スイープミニッツ”、6時位置では“スイープセコンド”が秒を表示。

 いずれも針を用いず数字の刻まれたディスクによる表示というユニークな機構ながら、視線を上から下へと移動させ読み取ることで、意外にもすんなりと時間の確認が行えるはず。

 ラウンドケースを基本とするクロノスイスにあってはレクタンギュラー(長方形)ケースというだけでも異色のアプローチ。

 ステンレススチール製のケースは左右がわずかにくびれを描く洗練のシルエットで、サテン仕上げとエッジのポリッシュ仕上げによる光沢感に加えて、側面のサンドブラスト加工が醸し出す軽やかさが絶妙なコントラストに仕上がっています。

 リューズもオリジナルから変更され、クロノスイスのアイコンでもあるオニオン型リューズを現代的にアレンジしたエレガントな形状に。そのリューズとともにケースをサイドから眺めれば手首へのフィット感も考慮された装着感の高いフォルムであることも見て取れます。

 ダイヤルカラーは深いグレーの「グラニット(Granit)」と、細かな砂のようなテクスチャも美しい「サンド(Sand)」の2モデルにて展開し、それぞれが世界限定99本という貴重な存在。

 裏蓋には樽型の八角形でくり抜かれたオープンワークが施され、手巻きのキャリバー C.85757の精緻なギョーシェ装飾を楽しむこともできます。

 20年ぶりの「デジター」復刻ではありますが、そのさらに原点を遡れば、機械式時計の黄金時代と言われる1920〜30年代に普及した“針のない時計(montres sans aiguilles)”の趣も感じさせるもので、ノスタルジックかつ独創的で未来的。

 端正なレクタンギュラーケースの中にクロノスイスらしい個性と遊び心を確かに感じるコレクターズアイテムとなっています。

製品仕様
「ネオ デジター グラニット/サンド」
・価格(消費税込):297万円
・機能:ジャンピングアワー、スイープミニッツ、スイープセコンド
・ケース素材:ステンレススチール、サテンポリッシュ仕上げ
・リューズ:新しいオニオンクラウン
・ケースサイズ:48mm×横30mm×厚さ9.7mm、ラグ幅20mm
・ムーブメント:手巻き キャリバーC.85757(自社開発ジャンピングアワーモジュール 搭載)
・振動数:3Hz、21,600振動/時
・パワーリザーブ:約48時間
・石数:19石
・防水:5気圧防水
・ストラップ:ヌバックレザー/ロゴ入りピンバックル(スチール)
・発売時期:2025年12月発売予定
・限定数:世界限定 各99本

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